【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2011年5月31日火曜日

2011年5月31日(火) 48,801
<「VISA無し交流訪問・色丹島」に参加して> By イーグル
5月27日から30日の4日間の日程で、「2011年度第2回VISA無し交流訪問」に参加し、色丹島に行ってきました。我が国固有の領土である北方4島。領土返還への環境づくりの一環として、民間レベルでの交流を通じ相互理解を深めることが「VISAなし交流訪問」の目的です。20年の歴史があります
今回の視察のおかげで、資料や地図を見て想像するのが精一杯だった北方領土が自分の中で具体的な形を持ってとらえることが出来るようになりました。
色丹島のロシア人の皆様もとても親切で、絵手紙を使った「住民交流会」や「ロシア人家庭訪問」などのプログラムも順調に進みました。
4日間の体験を通じて、20年に及ぶVISAなし交流の歴史が、領土返還へ向けて大きな役割を果たしていることを実感することが出来ました。
また、船の中では、元島民の団員の方々とも、毎晩親しく交流を図ることが出来、ロシアに不法占領された時の話や現在に至るまでの苦難の歴史や現在のお気持ちなど、生の声を聴くことが出来、戦後生まれの自分にとって何物にも代えがたい貴重な研修となりました。
関係者・参加団員の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
一日も早い領土返還の実現や日露との平和条約の締結を心より祈念致します。

以下は、私の専門分野である野鳥観察面での若干の報告です。
★色丹島は美しい箱庭のような島ですが、訪問した市街地周辺の生態系は多様性に乏しく、観察できた種類は予想以上に少なかった。これは、ごみ処理の不十分さが原因と考えられます。ごみ処理が不十分なため、カラス類とカモメ類が異常に繁殖。彼らが他の小鳥類を駆逐しているのか、小鳥類は4日間を通じ20羽程度しか目にすることが出来ませんでした。根室にいる夏鳥に加え珍しい種が見られるのではと期待していただけに、ちょっと残念でした。
早く日本に領土返還し、日本の技術でごみの処理をしっかりやり、自然環境の多様性を取り戻す必要があると感じました。
もちろん、我々が訪れたのは、アナマ・シャコタン・イネモシリの3地区だけでしたので、今回の見聞を色丹島全体に当てはめることは適切ではないかもしれませんが。。。。。
(観察種)
オオセグロカモメ
ウミネコ
シロカモメ
ハシブトガラス
ワタリガラス(1)
ハクセキレイ(4)
ヒバリ(2)
カワラヒワ(10)
スズメ(4)
イソシギ(1)
スズガモ
ヒドリガモ
ヨシガモ
アカエリカイツブリ(1)
アカゲラ(1)
キジバト(2)
オジロワシ(1)
ケイマフリ
ウトウ

往路・復路の船上でも、団体行動に支障がない範囲で、出来るだけ甲板に出て、海鳥の出現状況を記録しました。
悪天候と波が高かったため、かなりの見落としがあることを付け加えておきます。

<5月27日根室港→国後島古釜布沖>
*時間は日本時間。
9:20 根室港を出港。
9:27  ウトウ(2)
9:47  団員オリエンテーションのため中断。
10:11 オオハム(1)・ウミネコ(1)  ←納沙布岬沖
10:12 ウミスズメ(2)
10:14 ウトウ(5)・ウミガラス(1)
10:15 ウトウ(3)・ウトウ(6)
10:16 オオハム(1)
10:18 オオハム(1)
10:21 ウミネコ(1)・ウトウ(1)
10:22 オオセグロカモメ(1)
10:25 ヒメウ(1)
10:28 クロガモ(20×2群)
10:29 ウトウ(1)・ウミスズメ(2)
10:31 ウトウ(1)
10:32 ウトウ(1)
10:33 ウミスズメ(1)・ウミガラス(3)
10:36 ウミガラス(2)
10:37 ウミガラス(1)
10:40 ウトウ(1)
10:41 オオハム(1)・ウミガラス(2)
10:43 アビ(1)
10:56 ウトウ(1)
10:57 ウトウ(2)
10:59 ウトウ(1)
11:00 ウトウ(3)・ヒメウ(1)
11:04 オオハム(1)
11:08 ケイマフリ(3)
11:09 オオハム(3)・オオハム(3)
11:10 オオセグロカモメ(1)・オオハム(2)
11:12 クジラSP(1)
11:15 シロエリオオハム(1)
11:16 ケイマフリ(1)
中断=ミーティング+昼食
12:35 ウミネコ(1)
12:37 オオハム(1)
12:38 ウトウ(2)
12:40 ウトウ(2)
12:42 ヒメウ(1)
12:53 ケイマフリ(1)・ウトウ(1)
12:54 ケイマフリ(2)
12:55 ケイマフリ(1)
12:56 ウトウ(2)
13:08 シロエリオオハム(2)
13:30 国後島古釜布沖合到着
13:35 アビsp(1)
14:02 クロガモ(4)・ビロードキンクロ(4)
14:07 トウゾクカモメ(1)
14:14 オオセグロカモメ(多)・ウミネコ(多)・シロカモメ(2)
14:16 ウミウ(多)・ヒメウ(10)

<5月30日 国後島古釜布→根室港>
**時間は日本時間
8:17  ウトウ(1)・オオハム(2)
8:18  オオセグロカモメ(1)
8:26  ウミスズメ(2)
8:33  オオハム(3)
8:34  ウミスズメ(5)
8:35  ウミスズメ(6)
8:37  ミツユビカモメ(若1)
8:38  ウトウ(1)
8:39  ウミネコ(1)
8:40  ウトウ(1)
8:42  オオセグロカモメ(2)・ウトウ(1)
8:44  ウトウ(1)
8:47  ウトウ(5)・ウトウ(1)・ウトウ(1)
8:48  ウトウ(2)
8:49  ウトウ(1)・ウトウ(1)・ウトウ(1)
8:50  ウトウ(1)・ウミガラス(3)
8:51  ウトウ(1)
8:52  ウトウ(1)
8:55  ウミスズメ(5)
8:57  オオハム(1)・オオセグロカモメ(1)
9:00  ウトウ(1)
9:12  カンムリウミスズメ(夏1) !!  なぜ??
9:12  ウミガラス(1)・オオハム(1)
9:14  ウトウ(1)
9:15  ウトウ(1)
9:16  ウトウ(1)
9:18  ウトウ(1)・ウトウ(1)
9:20  ウミガラス(4)
9:22  ウミオウム(夏1) !!  *10mの至近距離!!
===解団式に参加===
9:48  ハシボソミズナギドリ(25+)
9:52  ウトウ(1)
9:53  ウミガラス(1)
9:58  ウトウ(1)
10:01 オオハム(1)・ウトウ(1)
10:01 ウミガラス(1)・ウトウ(1)
10:03 ウミスズメ(2)
10:04 ウトウ(2)・ウミスズメ(1)
10:11 ウトウ(3)・ウトウ(1)
10:12 ウトウ(1)
10:15 オオハム(2)
10:16 ウミネコ(1)
10:19 オオハム(2)・オオハム(1)
10:21 ハシボソミズナギドリ(1)
10:23 ウトウ(1)
10:26 ウミネコ(1)
10:27 ウトウ(1)
10:29 ウトウ(1)
===中断===
10:37 アビ(1)
10:39 ウトウ(4)
===昼食===
10:58 ウミネコ(1)
10:59 オオセグロカモメ(1)
11:00 ウミウ(3)
11:03 ウトウ(1)
11:06 コシジロウミツバメ(1)
11:10 ウミネコ(1)
11:11 ウトウ(1)
11:13 ウトウ(1)
11:17 ウトウ(2)
11:26 ウトウ(1)
11:28 ウトウ(1)
11:33 ウトウ(2)
11:44 オオハム(1)
===中断===
12:03 ウミガラス(1)
12:40 根室港入港

**残念ながら、往復ともエトピリカに会うことは出来ませんでした。彼らは、択捉島海域や太平洋側に多いようですね。 

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