【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2012年6月2日土曜日

2012年6月2日(土)  108,649
<落石ネイチャークルーズ速報>   Byイーグル
悪天候による欠航が続き、久々のクルーズでした。今日はPM便のみ。定員11名のところ10名様の乗船でした。1名はイギリス人のベテラン・バーダー。昨日からコンブ漁が解禁になっており、多くの漁船が行きかうためか今日は鳥の数が極端に少ないようでした。
それでも皆様のお目当てのエトピリカは今日も順調に出てくれました。
最初、エトピリカまでの距離が遠く苦労しましたが、最後になって15mの至近距離で全員がじっくりその美しい姿を見ることができました。結果として皆様大満足のクルーズとなりました。

それから、今日は不思議な光景を観察しました。かなり距離があり映像に収めることはできませんでしたが、2羽のエトピリカと思われる海鳥が求愛のディスプレイ・フライトをしていたのです。2羽がまるでジェット戦闘機の編隊アクロバット飛行のように、すごいスピードで急上昇し、反転。一気に水面すれすれまで急降下する。2羽の飛び方はほぼシンクロしていました。そんな行動を何度も何度も繰り返していました。しかも、常に海上でです。ミズナギドリとは全く飛び方の違う海鳥です。

双眼鏡での観察でしたが、体型・色合い・いつも見ているイメージから、私はエトピリカの求愛行動だと思いました。ただ、過去にそのような行動を観察したことがなかったためとても驚きました。同乗のベテラン英国人バーダーにも一緒に確認してもらいましたが、彼の意見も同じでした。エトピリカがまるでオオジシギのような飛行を繰り返す? しかも2羽編隊で。。。距離もありましたし写真もありませんので証明はできませんが、繁殖期前のごく短い期間に、彼らは毎年そのような激しい愛の交換をしているのではないでしょうか?
ただ断定はできません。
来週も何便か出航の予定です。観察を続けます。今後、特に島の裏側の海域の上空に特別の注意を払いたいと思います。
(観察種)
エトピリカ(8)
ケイマフリ(30+)
ウトウ(50+)
ウミガラス(2) *なぜか綺麗な冬羽でした。
シロエリオオハム(12)
オオハム(2)
ヒメウ
ウミウ
オジロワシ(2) *モユルリ島での繁殖個体。
オオセグロカモメ
ウミネコ

1 件のコメント:

  1. ヒヨ吉です。

    興味深い観察例ですね。
    英国ですと、きっとパフィンの求愛行動の観察もそれほど難しくないので、似た様な行動をご覧になっているのかもしれませんね。

    勉強になります。

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