2014年10月29日(水) BYイーグル
10月25日の土曜日は落石漁協のユルリ島ゴミ掃除の日でした。落石ネイチャークルーズ協議会の関係者ということで、私にもお声がかかり、ゴミ掃除をお手伝いに行ってきました。海岸ヘ流れ着くゴミの量はハンパではなく、今回はペットボトルと空き缶を重点的に拾ってきました。
ユルリ島は「落石漁協の100%私有地」ですが、法律により地主さんも許可なく上陸は許されていません。灯台の保守点検のために海保の方が上陸されたり、ごく少数の調査員が上陸するだけの無人島です。そのため手つかずの自然が残されている「秘境」的存在です。「根室が世界に誇れる自然文化遺産」と言えるでしょう。エトピリカやケイマフリ・ウトウが6-8月には繁殖のためこの島にやってきますが、今回は繁殖期も終わり、とても静かな雰囲気でした。
「海保の突堤」から上陸し、島の反対側にある「カショの浜」まで歩き、精力的にゴミ拾いをしてきました。帰りには、灯台の周辺にも足を延ばし、昔、ユルリ島に人が住んでいた時代に「共存共働」していた馬たちにも会ってきました。野生化した馬は、とても逞しく元気な様子でした。以前の報道などで自らが持っていた「馬に対する先入観」が、必ずしも正しくなかったと感じました。
わずか2時間程度の上陸でしたが、私にとりましては、生まれて初めての経験でした。今回、ユルリ島の手つかずの自然に触れ、改めてその存在の貴重さを認識致しました。そして、我々は未来に向けてその生態系を守ってゆかなければならないと改めて強く感じました。
波が高く干潮時でもあり、上陸は慎重を期して行われました。
小型の船舶に乗り換えて上陸する。
先発部隊と十分な連携を取りながら島に近づく。
無事、全員上陸完了!
ユルリ島灯台の保守点検時に海上保安庁が使用される金属製の梯子。お世話になりました。
梯子の上。浜松海岸方面を望む。手前には草の中にタイヤが。貴重な生活遺産です。
昆布盛方面。素晴らしい景観にしばし息をのみました。
単調な島の景観。
「カショの浜」に向けて、道なき道を進む。
「カショの浜」に向けて下り坂が続く。
「カショの浜」をバックに1枚。
結構ハードな行軍。上空には、ヒバリ(2)・タヒバリ(1)・ハヤブサ(1)・ジシギSP(1)の姿が見られました。
昔の生活道路の跡と思われます。
「カショの浜」にはクリークが流れ込んでいます。馬たちの生命線の「真水」がここにある。
ゼニガタアザラシ(10頭)が出迎えてくれました。
「カショの浜」に到着。即、ゴミ拾いを開始。かなりのゴミが流れ着いていました。
ゴミだけ先に船に積み込みます。漁協ならではの「粋な計らい」でした。
生活遺産。通称「ニシン鍋」。昔の根室には、どこにでも転がっていた鍋だそうです。
馬の通り道。
逞しい馬。現在5頭。
逞しい馬たちは、とても美しく見えました。
ユルリ島灯台。太陽電池で動いています。
崖の上から七つ岩方面を望む。禁断の秘境の
絶景。
みんなで集めたゴミの一部。