【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2014年3月2日日曜日

落石ネイチャークルーズ302,700

2014年3月1日(土)
<落石ネイチャークルーズAM便>  By イーグル
 今日は日本人のみ7名様のクルーズでした。波もほとんどなく視界も良好。快適な海鳥探しを楽しんでいただけたと思います。
 今日もウミバトが6羽、ケイマフリ(100+)に加え、ウミガラス・ハシブトウミガラス・コウミスズメ・オオハム・ビロードキンクロ等なかなかの成果でした。ただ、皆様お目当てのエトロフウミスズメは発見できませんでした。ただ、毎日漁に行かれている漁師さんに聞いてみると、1-2時間走った沖合の漁場ではエトロフの姿をよく見かけるようです。彼らはやはり沖合に生息する海鳥なのですね。今後は流氷の動きにかかっています。もし、流氷が昨年の様に納沙布岬を回り込んで、太平洋側にまで進出してきたら、沖合のエトロフも流氷に押される形でもっと陸地に近づいてくれると思います。昨年の落石ネイチャークルーズでは流氷の近くで500羽のエトロフに遭遇しています。
 また、午後に納沙布岬ハイドから水晶島(北方領土の一部)方面を観察していると、数千から数万のコウミスズメが中間ラインより向こう側を飛び回っているのが観察出来ました。今後、流氷の動き次第で、エトロフウミスズメ・コウミスズメのみならず、昨年実績のあるシラヒゲウミスズメやヒメウミスズメも期待できるのではないかと思います。
≪確認種≫
オジロワシ(3)
オオワシ(5)
ミミカイツブリ(1)
アカエリカイツブリ(1)
オオハム(1)
ヒメウ
オオハクチョウ
シノリガモ
キンクロハジロ
スズガモ
クロガモ
ビロードキンクロ(8)
ホオジロガモ
コオリガモ
ウミアイサ
オオセグロカモメ
シロカモメ
カモメ
ウミガラス(1)
ハシブトウミガラス(1)
ケイマフリ(100+)
ウミバト(6) *チシマ型4 他2
コウミスズメ(10+)
ウミガラス。とても美しい個体でした。

ハシブトウミガラスも出てくれました。


荒波に洗われるモユルリ島。オオワシも。これが本来の姿です。

亜種チシマウミバト

雨覆いの白斑が出かけている「翼下面が真っ黒なウミバト」を初めて撮影。「翼下面に不明瞭な白黒のあるチシマウミバト」でないとすると、これが箕輪海鳥図鑑P.65通りの亜種アリューシャンウミバト(中間羽)かもしれない。とすると、いつも見ている「雨覆いに白斑がはっきりあり翼下面に明確な白線が入っているウミバト」は基亜種和名なしウミバト(我々は便宜上カムチャッカウミバトと名付けています)であり、落石の海には3亜種が生息していることになる。 ああ、カムチャッカ半島に行ってウミバトの翼下面を見てみたい。更なる観察を続けます!

上の個体と同じ。

別個体。亜種チシマウミバト(冬羽)だと思う。

ユルリ島に生息する野生化した馬。カラスと仲が良いようです。


落石漁港入港直前にビロキンが目の前を横切った。これ亜種アメリカ型(deglandi)だと思います。

2羽で横切った。Canon PowerShot SX50HSで撮影。

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