【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2016年2月12日金曜日

落石ネイチャークルーズPM便

2016年2月12日(金)  Byイーグル
<落石ネイチャークルーズPM便>
今日の午後便は米国からのバードウォッチング団体14名様。プラス日本人のお客様3名。
船を2隻出して対応いたしました。

午前便同様、前半はほとんど海鳥がいないという状況が続きました。
はるばるアメリカからいらっしゃったお客様方も表情がさえません。

それでも、ユルリ島とモユルリ島の中間付近から、やっとウミスズメ類が出始めました。
と、一瞬、1羽の小さなウミスズメ類の影が波間にチラッと見えました。
そうです、それは決して見逃してはならない種類の1つ。コウミスズメでした。
世界で一番小さなウミスズメ類。ウミスズメの半分くらいの大きさしかありません。
大事な一瞬を見逃さないで確認できたことに少し自信を深めました。
船内の様子は一変。日本人もアメリカ人も笑顔!笑顔!アメリカ人らしく私にハイタッチを求めて来るお客様もいらっしゃいました。

その後、モユルリ島近海では、飛翔中のチシマウガラス(1)にも出会い、船内の興奮は最高潮に達しました。また、ウミバト・ウミスズメ・ビロードキンクロなども順調に出てくれました。

終わってみれば、かなりの成果のクルーズとなりました。
大型バスで落石漁港を後にされるアメリカ人の方々。皆さん笑顔に溢れていました。
また、来年も来てくださるとのこと。お待ちしております!

3名の日本人の方々には、日米混成クルーズの影響で、どうしても英語によるガイドが多くなってしまい、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
ただ、そのお客様からは、「コウミが出た瞬間、もう大満足だったよ!」と笑顔で声をかけていただきました。本当にうれしい瞬間でした。

今日は、午前午後で26名の海鳥ファンを日英2か国語でご案内させていただきました。


揺れる船上から、波間に見え隠れする小さな海鳥を見逃さず、かつ、一瞬で同定する。海鳥ガイドの仕事は「集中力」が勝負です。長い日はその集中力を5時間にわたり継続しなければなりません。また、船内のお客様のご様子や安全対策にも細心の注意を払わなければなりません。
それを、外国語でやるとなると、更に集中力が要求されます。

このように、海鳥のガイドは本当にハードな仕事ですが、今日の様に悪条件な中、うまくいった日の満足感は何物にも代えがたいものがあります。

そろそろ60才になるイーグルですが、今、人生で最高の充実感を船上で感じている毎日です。

これからも、落石の海鳥の観察解説テクニック・英語ガイド力・安全対策の向上のために更なる研鑽を重ね、世界中からお越しいただける様になった海鳥ファンの皆様に、落石の海から楽しい思い出を持ち帰っていただけますよう、頑張って行きたいと存じます。

【観察種】
アカエリカイツブリ
ヒメウ
チシマウガラス(夏1)
スズガモ
クロガモ
ビロードキンクロ(4+)
シノリガモ
コオリガモ
ホオジロガモ
ウミアイサ
ヨシガモ
オジロワシ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シロカモメ
ウミバト(1)  *チシマ型
ケイマフリ
ウミスズメ(6+)
コウミスズメ(1)  

コウミスズメ
Least Auklet

今日は1羽のみ。
コウミスズメは世界出一番小さなウミスズメ類です。
ウミスズメの約半分の大きさ。
今日のような波が高い日は、非常に見つけにくい。
コウミスズメ
Least Auklet

コウミスズメ
Least Auklet

くちばしの先端部分に赤いとことがあります。

体を左右にローリングさせながら、海面すれすれを高速で飛びます。


チシマウガラス。
Red-faced Cormorant

船の上空を通過してくれました。
超ラッキー!

もう繁殖羽になってきています。
船の上を通過するチシマウガラス。




0 件のコメント:

コメントを投稿