【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2018年12月18日火曜日

番外編:落石ネイチャークルーズの裏話

2018年12月18日(火)
<落石ネイチャークルーズ実現へ向けての昔話>     By イーグル

【9年前のちょうど今頃】
  以下は2009年12月7日(月)に根室市落石で実施していた「落石ネイチャークルーズ実現のための調査クルーズ」の記録です。なつかしい!
 あの頃はまだイーグルは根室に移住しておらず、東京でサラリーマン生活を過ごしていました。有給休暇を利用して根室への移住の準備と移住の最大の目的でした「落石ネイチャークルーズ」実現へ向けて奔走。とにかく燃えていました。
 根室の観光関係者・落石漁協とともに月1回、様々な分野の方々をお招きし調査クルーズ(ユルリ・モユルリ島を周回)を実施。翌年の運航開始へ向けて、安全面・採算性・自然への配慮・見られる海鳥や海獣などのノウハウを蓄積していました。
 毎回、調査クルーズの直後には落石漁協の会議室に集まり、調査参加者全員から改善点を出してもらい、翌月の調査クルーズまでに改善を実現する、という作業を繰り返していました。...
 調査参加者は、自然や野鳥関係者はもちろんですが、漁協・宿泊・マスコミ・交通・観光・行政関係者など、あらゆる分野の方々から1年間にわたりご意見をいただいておりました。環境省や保護関係者、外国人バードウォッチャーにも乗船いただき忌憚のないご意見を頂戴しておりました。
 私は東京から通いながら、海鳥観光の啓もう活動や地元の意識高揚のための講演会や勉強会の実施、安全運航を担保するための「運航規程」や万が一のための「事故処理規定」の策定、採算性の計算や料金案の策定、サービス基準や最低運航ラインの検討、海鳥ガイドの実施案の策定などを行っていました。
 そのような長期にわたる準備期間を経て、2010年5月21日に落石ネイチャークルーズの第1便が実現いたしました。
 あの頃のメンバーは皆様、立派にその後の人生を歩んでおられますが、根室市の現職の市長・副市長・部長もその関係者でした。

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<2009年12月7日 定例落石クルーズ調査実施>
 イーグルです。落石調査クルーズも、今月で早や7ヶ月目。お陰さまで、どんなに波が高くても船酔いをすることがなくなりました。
「落石海鳥クルーズ・プロジェクト」は、来年5月の営業運航開始へ向けて、様々なノウハウを蓄積中ですが、今月はバーダー以外のお客様への対応策(漁業体験クルーズ・漁船体験乗船など)の検討や、クルーズ事業の損益分岐点計算の勉強会や事業計画の作り方のご指導なども行いました。
落石漁協・根室市役所・観光協会の方々の「本気度」はかなりのレベルで、関係者一同、このクルーズの実現へ向けて燃えています。
8:24 落石港出港
8:24 コオリガモ(1) オオセグロカモメ(1)
8:26 ヒメウ(1)
8:28 ミツユビカモメ(3) カモメ(2) ヒメウ(1)
8:30 オオワシ(1)
8:31 ヒメウ(1)
8:32 ヒメウ(2) ヒメウ(1)
8:33 オオセグロカモメ(1)
8:34 島方向へ左ターン オオセグロカモメ(1)
8:36 オオセグロカモメ(1) ヒメウ(1)
8:38 オオハム(1)(F)
8:48 オオセグロカモメ(3) シロカモメ(若1)
8:51 ウミスズメ(冬1)
8:55 ウミガラス(冬1) ウミウ(1)
8:56 ヒメウ(1) ヒメウ(2)
8:57 ケイマフリ(1)
8:58 ケイマフリ(1)
9:01 ケイマフリ(1) アカエリカイツブリ(1) クロガモ(20+)
9:02 コオリガモ(10+) ウトウ(1) 
9:03 ビロードキンクロ(1) コオリガモ(10)
9:05 クロガモ(10)
9:18 ウトウ(1) コオリガモ(1)
9:28 ユルリ島近海停泊開始 ケイマフリ(1)
9:35 航行再開
9:36 クロガモ(3)
9:37 コオリガモ(2) シノリガモ(1)
9:38 ウミガラス(1) コオリガモ(3) コオリガモ(2)
9:39 クロガモ(8) ハシブトガラス(2)
9:40 ヒメウ(1)
9:46 波浪激しく観察不能。
10:05 ヒメウ(1)
10:25 オオセグロカモメ(6)
10:28 コオリガモ(2) アビ(1)
10:29 ケイマフリ(1) *入港直前
10:30 オオセグロカモメ(1)
10:38 シノリガモ(1)
10:40 落石漁港に入港
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★この頃は、冬羽のウミバト(チシマ型)をケイマフリ(冬羽)と誤認していたかもしれません。エトロフウミスズメやコウミスズメを見つけて、ちゃんと識別するだけの経験も不足していました。また、夏場のエトピリカも目玉にするというような考え方もありませんでした。
この後、ここ10年間の間に、「野鳥観光」という概念や北海道沿岸の海鳥観察クルーズが徐々に広がりを見せて行くことになるのです。



ウミスズメ
Ancient Murrelet
ウミバト
Pigeon Guillemot
ビロードキンクロ
White-winged Scoter
ウミバト
Pigeon Guillemot

ウミガラス
Common Guillemot


シノリガモ
Harlequin Duck

このくらいの波は平気です。
ビロードキンクロと漁船。

電柱にオオワシ。
普通の風景です。
Steller's Sea Eagle





コウミスズメ
Least Auklet

2月下旬には数百羽単位で観察できます。
ラッコ  Sea Otter

落石ネイチャークルーズに3回に2回の割合で出会うことが出来ます。

根室では珍しい動物ではありません。

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