【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2013年8月13日火曜日

BBWF2013へ出発!234,436

2013年8月13日(火)
<BBWF2013、頑張って営業してきます!>  By イーグル
 明日から英国へ行きます。
 世界最大のバーダーの祭典「英国バードフェア」に出展参加するためです。
 根室市観光協会の参加は今年で9回目です。
 このバードフェアは、野鳥観察や自然保護の普及などを主たる目的とするバードフェアではありません。むしろ、数百億円とも数千億円ともいわれる巨大な市場規模を誇る世界のバード・ウォッチング業界の「商談会」のようなフェアです。自動車業界の「モーターショウ」や航空業界の「航空ショウ」にあたる行事です。
 世界ではバードウォッチングは「有望な成長産業」の一つと考えられているのです。
光学機器、カメラ、絵画、書籍などの需要に加え、何と言っても探鳥を目的とする旅行者が世界中を飛び回っています。彼らの大半は「富裕層」であり、学歴・社会的地位も高い「民度の高い常識人」です。特に欧米のバーダーは探鳥マナーも優れており、探鳥地地元とのトラブルの話もあまり聞きません。
 そのようなバーダー(個人+小団体)のための探鳥旅行だけを取り扱う旅行代理店が英国だけでも20社程度も存在します。英国は人口7000万人の日本よりはるかに小さな国なのに、この20社が食べていけるだけの探鳥旅行需要があるわけですね。もちろん、米国・豪州などにも探鳥専門旅行会社が存在します。そのような多くの会社がBBWFに出展し、我々のブースにも情報収集や商談に来てくれたりします。
 ところが多くの日本の野鳥関係者や旅行関係者はこの事実に気づいておらず、世界の旺盛な探鳥旅行需要を十分に取り切れていないのが実情です。探鳥旅行者の自国への誘致に熱心な東南アジア・中米・アフリカの国々に、日本は大きく水を開けられています。正に日本は「野鳥観察鎖国の国」と揶揄されているのです。
 平和産業・成長産業である「旅行産業」の一つのハイイールド・セグメントとして、外国からの探鳥旅行にもっともっと注目し、ビジネス・チャンスを逃さない様に、日本は国を挙げて努力するべきではないでしょうか? 
 根室市観光協会は、世界のバーダーの日本への誘致が、例えばアベノミクスの経済成長戦略の1分野として認められるような国になることを目標に頑張りたいと思います。
 そのためには、今までの様な世界へ積極的に足を運び情報提供に努めるステージをそろそろ卒業し、外国人バーダー受け入れ態勢整備に本気で取り組んでゆく「組織創設」のステージに移行する必要があると考えています。
 旺盛な「需要」が世界にあることはもうわかりました。世界のバーダーの「オオワシ熱」などが、このような有望な需要の存在を如実に示しています。次は、供給(=受け入れ態勢)を充実させることに全力で取り組む時期が来ているのです。正に日本は「需要より供給」の充実のステージに差し掛かっているのです。
 根室市観光協会もこの点で正念場を迎えています。新たな一歩を踏み出せるかどうか?
本気度を試される時期が来ています。

 尚、外国人バーダーの受け入れ態勢の充実は、同時に、日本人バーダーに対するより高いクオリティーの受け入れ態勢の充実にも繋がる事を付記しておきます。

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