2014年5月29日(金)
<羅臼ワシの宿> By イーグル
羅臼観光協会とガイド制度の打ち合わせの為、久々に羅臼の民宿「ワシの宿」に泊まって来ました。最近、シマフクロウの目に優しく、同時に簡単なカメラでもシマフクロウの写真がとても綺麗に撮れる「新型特注ライト」が設置されたと聞き、こちらの見学もやって来ました。
噂にたがわず、新型ライトの威力には絶大なものがありました。名古屋大学の科学者S先生の発案と制作で実現した「理想のライト」。以前の物より、はるかに優しく暗く見える光線ですが、撮影してみるとその出来栄えに目を見張りました。
倍率がそこそこの高価な一眼レフにこだわらずに、自由に簡単に誰でも安上がりに撮影が楽しめそうです。
私は愛用のCanon PowerShot SX50HSで撮影致しましたが、100倍までのファイン・ズームが使えるため、シマフクロウとの距離も十分に取り、遠くからゆったりした気分で、お茶をいただきながらシマフクロウの撮影を楽しむことが出来ました。
以下の写真は、勿論、(当たり前ですが)ノーフラッシュで撮影したものです。とても明るく撮れるのが印象的でした。また、ライトの中でのシマフクロウの瞳孔の開き具合も、以前より大きくなっており、シマフクロウの目にも優しいと言えるそうです。
これからの「自然観光」には「技術革新」が不可欠だと悟りました。「見せる見せない」とかいつまでも古典的な平行線の議論を続けるのではなく、科学の力を借り、「技術革新」を有効に利用しながら、「野鳥観光と野鳥保護という相反する課題のバランス」をうまく追求してゆく事が肝要だと思います。
また、ワシの宿は客室やトイレのリノベーションも行われていました。素晴らしく美味な女将さんの手料理も健在。羅臼のシマフクロウ観察は、他地域に先駆け、野鳥観光の新たな段階に進んだと言えるのではないでしょうか。