<落石ネイチャークルーズAM便> Byイーグル
晴れ。気温14℃。波はほとんどなし。
今シーズンのベスト・コンディションのクルーズとなりました。
コンブ漁がない日だったこともあり、エトピリカやケイマフリ・ウトウの数が多く、見ごたえのあるクルーズとなりました。
最初はウトウばかりが目立ちましたが、ユルリ島に近づくにつれ、ケイマフリの数がどんどん増えてきました。特にモユルリ島の裏側では、コロニーから30-40羽のケイマフリが飛び出してきて、船の近くに着水。間近でケイマフリの求愛行動や「さえずり」をお客様全員で楽しむことが出来ました。ケイマフリが繁殖期にさえずることをご存じない方もいらっしゃいましたので、皆様とても感動されたご様子でした。
今日のエトピリカはとても活発に飛行を繰り返すという普段とは違う行動をとっていました。
時折、船の様子を窺うように2-3羽の編隊で至近距離を飛んでくれたりしました。おかげで、肉眼でも美しいその姿を堪能することが出来ました。また、3羽で外海に浮かぶ個体にも遭遇。20m位まで近づくことが出来ました。天気が良く波もない。最高のコンディションの中、写真撮影の方々もお望みのショットを沢山お撮りになれたご様子でした。
帰路、モユルリ島近海では1頭のラッコにも出会いました。少し距離はありましたが、久しぶりにそのコミカルで可愛い姿に触れることが出来ました。お客様の中にはラッコファンの方もいらっしゃいましたので、満足していただけたと思います。
その他の海鳥は、ウミスズメ(2)が一度船に並走して飛んだくらいで、特筆すべきものはおりませんでした。
エトピリカ(12羽+)は今シーズンの最多記録ですが、この後7月中旬にかけて、徐々に数が増えてゆくと推察されます。
また、今後、少数ですが毎年定期的に現れる「ツノメドリ」にも期待したいと思います。
≪確認種≫
ウミウ
ヒメウ
シノリガモ
オジロワシ(2)
ウミネコ
オオセグロカモメ
ケイマフリ(100+)
ウミスズメ(2)
ウトウ
エトピリカ(12+)
アマツバメ
**ラッコ(1)
**アザラシsp. (6)
**下記の写真はすべてこの日のクルーズで撮影したものです。SX60で手持ち撮影。
いつも可愛いケイマフリ。
Spectacled Guillemot
う
モユルリ島上空を旋回するエトピリカ2羽。
かなり高いところを飛ぶことがあります。
船べりを横切るエトピリカ。
格好いい!
我々の様子を窺いに来ているようです。
この行動は、ケイマフリ・ウトウには見られません。
わざわざ船べりを横切って行く2羽のエトピリカ。
広い海。どこを飛んでもいいのに。
漁船に対する好奇心が強い。
船は停船中です。
エトピリカ。
追いかけたり、無理に接近しようとしなければ、こちらを認めてくれます。こうなれば、羽繕いをしたり、ゆったり落ち着いた表情を見せるようになります。
エトピリカの飛び立ち。
やはり 助走が必要です。
助走には20-30m くらいは必要なようです。
エトピリカの離水風景はとてもコミカルで可愛い。まるでおもちゃの様です。
テイクオフ成功!
飛ぶ姿は意外に格好いい!
こちらが脅威を与えていれば、絶対に見られない表情です。
**エトピリカの観察には、①追いかけない。 ②繁殖地に近づかない。 ③船を止め、無関心を装い、好奇心の強いエトピリカをおびき寄せる。 ④1回の観察は5-10分程度にとどめ、特定の個体に執着しない。 ⑤レンズの方向に気を遣い、こちらが「危害を加えない存在」であることをエトピリカに理解してもらう。
などの「戦略」が重要です。
この点、ご理解の上、クルーズをご利用願えれば幸いです。
ケイマフリ(Spectacled Guillemot)の群れ。外海にも集まります。
落石ネイチャークルーズのケイマフリ観察方法は、過度に繁殖地に近づき無理やりお見せするというものではありません。
自然に航路上やその周辺 に浮かんでいる個体や群れを見つけ、少し近づかせていただく、というスタイルです。
求愛中のケイマフリのペアー。
我々の存在は全く気にしていない様子でした。
ケイマフリ
Spectacled Guillemot
ケイマフリのペアーフライト。
「さえずり」と共に、繁殖期にしか見ることが出来ない行動です。
見たい・聞きたい方は、お急ぎください。
今日は「ラッコ岩」の上に1羽のケイマフリ(Spectacled Guillemot)が休んでいました。
その横に目を移すと、1頭のラッコが浮いていました。
Sea Otter
ラッコ。
落石では1年中よく見かける海獣です。
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