<7月に見られたツノメドリ> Byイーグル
以下は7月16日と28日に見られたツノメドリの写真です。いずれも若鳥です。
果たして同じ個体なのか?
私と船長さんは「違う個体」ということで意見が一致しましたが、濃霧の中であり確信は持てていません。
最近、濃霧の日が増えてきており観察は厳しくなってきておりますが、まだ、しばらくエトピリカと共に落石近海をウロウロしていると思います。
観察は「濃霧の日」がねらい目です!!
エトピリカなども同じですが、若鳥たちは繁殖できないがゆえに、陸地の繁殖地に近づいてくる必要は基本的になありません。海水温が高くイワシなどの小魚が豊富な「沖合」にいいればよいわけです。わざわざ陸地に近づき人間をはじめとする「外敵」に遭遇するリスクを冒す必要はありません。
しかし、気温が上昇し沿岸部の海水温まで高くなってくると、イワシなどが沿岸部に近づいてきます。また、ユルリ・モユルリ島などの存在により水深が浅いところではイワシなどが海面近くに上がってくるため採餌が容易です。そのため、沖にも沿岸部にもイワシなどがいる日でも、沖合にいるよりも採餌が容易な島の周辺に若鳥たちが近づいてくるのだと思われます。
落石の霧は、落石で発生する霧ではありません。「海霧」といい太平洋の沖合で発生する霧なのです。その海霧が「南風」の吹く日に陸地に押しやられてくるわけです。
また、南風が吹くと気温や海水温が上昇します。南風による海水温の上昇が、イワシなどを沿岸部に誘導し、それを追って若鳥が沿岸部に近づいてくる、というわけです。。
その結果、濃霧の日に若鳥に会う確率が高まるように感じられる訳なのです。
繁殖しなければならない成鳥は、沿岸部や島の周辺にイワシなどの餌が餌が来ていようが来ていまいが、とにかく6-8月の繁殖期には繁殖地で繁殖を始めなければなりません。そのため、北風(=霧りがない)の日が続きイワシなどの餌が沿岸部には少なくなると、島周辺で見かける個体はほとんど繁殖の出来る成鳥ということになるわけです。
したがって、「南風が吹き、海水温が高くイワシなどが沿岸部に近づく濃霧の日」には、繁殖できる個体と繁殖できない個体が、ユルリ・モユルリ島周辺で「合流」し、個体数が多くなるのだと考えられます。
その結果、ツノメドリ・エトピリカをはじめとする海鳥たちの観察には、人間にとっては皮肉ですが、このような濃霧の日がBESTということになるのです。
7月28日AM便
7月28日AM
7月28日AM
7月16日PM便
7月16日PM
7月16日PM
7月16日PM
7月16日PM
7月16日PM
7月16日PM
7月16日PM
7月16日PM
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