【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2015年7月11日土曜日

落石ネイチャークルーズ(AM・PM便) 450,502

2015年7月11日(土)    Byイーグル
快晴。風も弱い。波は1.5m。霧が全くない1日でした。
こんな日は人間にとってはBESTの日和ですが、海鳥の出方は往々にしてあまりよくありません。
海鳥の数が少な目で、AM・PM便ともにかなり苦労しました。

エトピリカはAM・PMともに順調に出現してくれましたが、今日は少し距離があったようです。
今日のハイライトは、何と言っても、カンムリウミスズメ(冬羽3)。冬羽の可愛い個体が3羽船の前にいきなり現れました。発見が早く、カンムリの方もあまり船を恐れる気配がなかったため、至近距離でじっくり観察・撮影が出来ました。非常にラッキーな瞬間でした。
場所はユルリ島から南方500m位の外洋上でした。
カンムリはいつみても可愛い。カンムリ(冬羽)の価値がお分かりのお客様は狂喜乱舞という感じでした。

また、今日はAM+PM便5隻で約50名のお客様に海鳥や落石の素晴らしい景観を楽しんでいただきました。
AM便は毎年この時期にご利用いただいております「北海道庁根室振興局」の職員の皆様でした。33名様が3隻に分乗してご乗船なさいました。振興局内では、本ツアーのご希望者が多く、抽選で当選された方々と聞き、驚くと同時に、このクルーズの評価の高さに改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
PM便では根室市立病院の医師・関係者の方々のご乗船もいただきました。もちろん、一般のバーダーの方々のご乗船用の1隻も運航させていただきました。

落石ネイチャークルーズはおかげ様で、運航開始後6年目を迎えております。乗客数は日本人・外国人ともに順調に増加しており、年間約1,000名。ご乗船の7割のお客様が「根室市内でのご宿泊客」という数字も出ており、地元への経済波及効果も年々拡大してきています。
しかし、根室のオンリーワンのユニークな観光資源という評価をいただいている反面、地元根室の観光関係者や行政・政治関係者のご乗船は皆無と言ってよい状況です。
このように「地元の関心の低さ」と「外部からの関心の高さ」が際立ったコントラストを見せております。
とかく、マーケッティングの世界では、「外部評価の高い」企画は「内部評価は低い」と申します。落石ネイチャークルーズの場合、このコントラストが逆でなかった事に胸をなでおろしています。

しかし、主力産業の先行きに少し陰りがみられる昨今の根室は、そろそろ、本気で「観光の産業化」に取り組む時期が来ている気も致します。その格好の「素材」がすぐ足元にある事にあり、6年かけてほぼ完成された「商品」に磨き上げられてきている事実に、地元根室の方々が気づくまで、今しばらくの時間がかかると思います。
その日が必ず来ると信じ、腐らずあきらめずに、落石NC協議会全体でこのユニークな「海鳥観察クルーズ観光」を守り続けてゆく必要があると思います。

その意味で、外部から根室市に赴任されている方々の「関心度の高さ」」を証明する結果となった今日のクルーズは、我々関係者にとりましても、非常に意義深いクルーズとなりました。

本日はたくさんの方々のご乗船、ありがとうございました!

【AM便3隻総合の確認種】
フルマカモメ(50+)
ウミウ
ヒメウ
オジロワシ(2)
ウミネコ
オオセグロカモメ
ハシブトウミガラス(1)
ケイマフリ(150+)
ウトウ(200+)
エトピリカ(10)
**ラッコ(1)

【PM便2隻総合の確認種】
シロエリオオハム(1)
フルマカモメ(50+)
ウミウ
ヒメウ
オジロワシ(3)
ウミネコ
オオセグロカモメ
ケイマフリ(200+)
ウトウ(200+)
エトピリカ(5)
カンムリウミスズメ(冬羽3) **今年の初認!!例年より早めです。

**ラッコ(1)

フルマカモメ(白色型)
Northern Fulmar

フルマカモメ
Northern Fulmar

エトピリカ
Tufted Puffin
ユルリ・モユルリ島の間の海峡を飛ぶ。
モユルリ島のゼニガタアザラシ。

ラッコにも出会いました。
モユルリ島近海。
北海道庁根室振興局の皆様。
カンムリウミスズメ(冬羽3)
Japanese Murrelet

今年の初認。例年より早めです。
フルマカモメ
Northern Fulmar
ケイマフリ
Spectacled Guillemot

ケイマフリの群れ。
背景は「カニ岩」。
Spectacled Guillemot


 

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