<環境省との会議結果> BYイーグル
本日、午前11時より2時間にわたり、環境省釧路事務所の課長・保護官らと、落石漁協内会議室におきまして話し合いました。主な議題は、「デコイ設置問題」「繁殖期の入島調査の制限」「コミュニケーションの改善」「調査の可否判断方式の改善」などでした。
以下、報告です。
【6月22日環境省釧路事務所との協議結果】
昨日、落石漁協の会議室で、環境省釧路事務所からの3名と、落石漁協幹部・ネイチャークルーズ協議会メンバー4名で会議を開催いたしました。
昨今、様々なやり取りを本ブログを通じご報告して参りました関係上、会議での協議・決定事項について、以下ご報告させていただきます。
1.結論として、当方の主張がほぼ受け入れられた事と今後、双方が良好なコミュニケーションを日常的に構築・維持してゆくことで合意いたしました。
2.会議の雰囲気は終始「友好的」「相互理解調」でした。双方が相手の立場を理解し、双方の意向をできるだけ尊重するために知恵を絞る局面も多々ありました。
3.以下、具体的な合意点について、簡単にご紹介させていただきます。...
①デコイの設置・調査は全面的に見送る。環境省の予算の問題もあった様ですが、課長と保護官が環境省の決定事項として「デコイ設置中止」を表明してくれました。大きな前進です。
②ユルリ島への繁殖期の立ち入り調査は今年は自粛する方向で環境省内を調整する。どうしても、実施しなければならない場合は、もう一度、双方で会議を行い、ネイチャークルーズの運行日や時間帯を避ける調査の設定など様々な工夫について双方で協議する。
また、当方も繁殖期に必要な調査もあることに理解を示しました。 ただし、調査方法について事前に十分なコミュニケーションを取る様お願いしました。環境省も事前協議を確約してくれました。
③7月23日ー28日に調査が予定されている「エトピリカ等海鳥類モニタリング調査」は長年にわたり継続的な調査を実施してきているため、環境省としても実施を強く望まれました。
当方も一定度の理解を表明。当方より「調査日程の1週間後ろ倒し」を提案しました。(7月30日―8月3日が落石ネイチャークルーズの運休期間であるため)。
環境省はこの提案を持ち帰り、調査員の日程調整を検討することになりました。日程調整が不調の場合は、再度、会議を開き、「調査の中止」または「条件付き実施」について話し合うこととしました。
④9月に実施申請が上がっている「ドブネズミの調査」は海鳥の繁殖期終了後であるため認められることとなりました。
⑤海鳥・アザラシ・ドブネズミ関係の調査が並行して複数走っている実態や調査を括統する組織・機能がないことを双方で確認しました。調査の外注先も様々であり、横の情報交換や日程の統合などの協議はない。結果として島の繁殖環境へ大きなを負荷をかけている。
今後、調査実施方法や日程の面で、発注元の環境省や大学で横断的に話し合い、野放し状態ではなくコントロールされた調査をするようリーダーシップを発揮してほしい旨要請しました。環境省は肯定的な回答をしてくれました。
⑥調査員の礼儀や常識教育もお願いいたしました。また、島での災害・ケガ・事故発生時には、漁協や漁師さんが調査員を救助することもありえる。日常的な関係の維持や地主である漁協やNC協議会・漁師さんへのリスペクトの気持ちを忘れることがないよう、調査員に徹底してほしい旨、発言いたしました。
⑦現在の根室市教育委員会の学芸員が入島の可否を判断する方式の「形骸化」を双方で確認しました。
入島許可を科学的に判断し、更には地元の意向を十分にくみ取り、総合的な調整を経た判断をするためには、現在、適任者が不在である。この点についても、今回の問題を引き起こした大きな責任がある。双方、その形骸化について確認し、改善方法を検討することになりました。
個人的には、環境省釧路事務所と我々が直接良好なコミュニケーションを維持することにより解決できると思いました。 現在の学芸員による形式的判断は不要であり、不快きわまりない。
⑦過去6年間にわたる落石ネイチャークルーズ事業の副産物である「周辺海域の海鳥情報」の環境省への提供や漁師さんや漁船を活用した「新しい調査協力」などもこちらから提案いたしました。
⑧双方のコミュニケーション不足が最大の問題であることを、何度も確認し合いました。そして、日常的なコミュニケーションを構築・維持することにより、地元への十分な事前の情報提供・環境省の業務への理解・協力などについて相互理解を深める機会を増やす事を確認できました。
☛必要な「地元説明会」の実施に加え、漁師さんを交えての勉強会や飲み会もやろうということになりました。
☛今日の会議を境に、環境省と漁協・NC協議会の間に、電話1本で話し合えるルート・パイプができました。この点も非常に大きな前進といえます。
いずれにいたしましても、一番心配していた「デコイ設置問題」が当面全面的に解決したことが非常に大きな成果となりました。
最後に、今後、「両者間の良好な意思疎通」の実現にむけて、双方が努力することを再度確認して、笑顔で別れました。
まだまだ、油断はしていませんが、予想以上に理解を示していただけたので、問題終息への筋道が見えました。
「コミュニケ―ションの改善」というフレーズは、会議中100回以上連呼させていただきました。
以上により、一応の問題終息となりそうですが、今後、入島調査が条件付きで認められる場合は、ネイチャークルーズ事業への影響可能性について、再度、お客様に事前広報させていただきたいと思います。
また、来年度以降の繁殖期調査のあり方については、改めて場を設け、事前に十分な協議を行い、コミュニケーションを重視しながら双方で前向きに協議してゆくことで合意いたしました。
以上、簡単にご報告させていただきました。
本件の問題解決への取り組みに関しましては、本ブログやFBを通じ、全国・全世界から多くの方々のご理解・ご支援をいただきました。皆様の思いがどれだけ我々を勇気づけていただいたかわかりません。
お陰様で、何とか一定殿解決に至ることが出来ました。この場をお借りし、心より御礼申し上げたいと存じます。
今後とも、本ブログや「落石ネイチャークルーズ事業」に対し、ご支援ご鞭撻を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
皆さま、本当にありがとうございました。
また、明日から頑張ります!!
昨日、落石漁協の会議室で、環境省釧路事務所からの3名と、落石漁協幹部・ネイチャークルーズ協議会メンバー4名で会議を開催いたしました。
昨今、様々なやり取りを本ブログを通じご報告して参りました関係上、会議での協議・決定事項について、以下ご報告させていただきます。
1.結論として、当方の主張がほぼ受け入れられた事と今後、双方が良好なコミュニケーションを日常的に構築・維持してゆくことで合意いたしました。
2.会議の雰囲気は終始「友好的」「相互理解調」でした。双方が相手の立場を理解し、双方の意向をできるだけ尊重するために知恵を絞る局面も多々ありました。
3.以下、具体的な合意点について、簡単にご紹介させていただきます。...
①デコイの設置・調査は全面的に見送る。環境省の予算の問題もあった様ですが、課長と保護官が環境省の決定事項として「デコイ設置中止」を表明してくれました。大きな前進です。
②ユルリ島への繁殖期の立ち入り調査は今年は自粛する方向で環境省内を調整する。どうしても、実施しなければならない場合は、もう一度、双方で会議を行い、ネイチャークルーズの運行日や時間帯を避ける調査の設定など様々な工夫について双方で協議する。
また、当方も繁殖期に必要な調査もあることに理解を示しました。 ただし、調査方法について事前に十分なコミュニケーションを取る様お願いしました。環境省も事前協議を確約してくれました。
③7月23日ー28日に調査が予定されている「エトピリカ等海鳥類モニタリング調査」は長年にわたり継続的な調査を実施してきているため、環境省としても実施を強く望まれました。
当方も一定度の理解を表明。当方より「調査日程の1週間後ろ倒し」を提案しました。(7月30日―8月3日が落石ネイチャークルーズの運休期間であるため)。
環境省はこの提案を持ち帰り、調査員の日程調整を検討することになりました。日程調整が不調の場合は、再度、会議を開き、「調査の中止」または「条件付き実施」について話し合うこととしました。
④9月に実施申請が上がっている「ドブネズミの調査」は海鳥の繁殖期終了後であるため認められることとなりました。
⑤海鳥・アザラシ・ドブネズミ関係の調査が並行して複数走っている実態や調査を括統する組織・機能がないことを双方で確認しました。調査の外注先も様々であり、横の情報交換や日程の統合などの協議はない。結果として島の繁殖環境へ大きなを負荷をかけている。
今後、調査実施方法や日程の面で、発注元の環境省や大学で横断的に話し合い、野放し状態ではなくコントロールされた調査をするようリーダーシップを発揮してほしい旨要請しました。環境省は肯定的な回答をしてくれました。
⑥調査員の礼儀や常識教育もお願いいたしました。また、島での災害・ケガ・事故発生時には、漁協や漁師さんが調査員を救助することもありえる。日常的な関係の維持や地主である漁協やNC協議会・漁師さんへのリスペクトの気持ちを忘れることがないよう、調査員に徹底してほしい旨、発言いたしました。
⑦現在の根室市教育委員会の学芸員が入島の可否を判断する方式の「形骸化」を双方で確認しました。
入島許可を科学的に判断し、更には地元の意向を十分にくみ取り、総合的な調整を経た判断をするためには、現在、適任者が不在である。この点についても、今回の問題を引き起こした大きな責任がある。双方、その形骸化について確認し、改善方法を検討することになりました。
個人的には、環境省釧路事務所と我々が直接良好なコミュニケーションを維持することにより解決できると思いました。 現在の学芸員による形式的判断は不要であり、不快きわまりない。
⑦過去6年間にわたる落石ネイチャークルーズ事業の副産物である「周辺海域の海鳥情報」の環境省への提供や漁師さんや漁船を活用した「新しい調査協力」などもこちらから提案いたしました。
⑧双方のコミュニケーション不足が最大の問題であることを、何度も確認し合いました。そして、日常的なコミュニケーションを構築・維持することにより、地元への十分な事前の情報提供・環境省の業務への理解・協力などについて相互理解を深める機会を増やす事を確認できました。
☛必要な「地元説明会」の実施に加え、漁師さんを交えての勉強会や飲み会もやろうということになりました。
☛今日の会議を境に、環境省と漁協・NC協議会の間に、電話1本で話し合えるルート・パイプができました。この点も非常に大きな前進といえます。
いずれにいたしましても、一番心配していた「デコイ設置問題」が当面全面的に解決したことが非常に大きな成果となりました。
最後に、今後、「両者間の良好な意思疎通」の実現にむけて、双方が努力することを再度確認して、笑顔で別れました。
まだまだ、油断はしていませんが、予想以上に理解を示していただけたので、問題終息への筋道が見えました。
「コミュニケ―ションの改善」というフレーズは、会議中100回以上連呼させていただきました。
以上により、一応の問題終息となりそうですが、今後、入島調査が条件付きで認められる場合は、ネイチャークルーズ事業への影響可能性について、再度、お客様に事前広報させていただきたいと思います。
また、来年度以降の繁殖期調査のあり方については、改めて場を設け、事前に十分な協議を行い、コミュニケーションを重視しながら双方で前向きに協議してゆくことで合意いたしました。
以上、簡単にご報告させていただきました。
本件の問題解決への取り組みに関しましては、本ブログやFBを通じ、全国・全世界から多くの方々のご理解・ご支援をいただきました。皆様の思いがどれだけ我々を勇気づけていただいたかわかりません。
お陰様で、何とか一定殿解決に至ることが出来ました。この場をお借りし、心より御礼申し上げたいと存じます。
今後とも、本ブログや「落石ネイチャークルーズ事業」に対し、ご支援ご鞭撻を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。
皆さま、本当にありがとうございました。
また、明日から頑張ります!!
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