【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2016年3月25日金曜日

「退職のお知らせ」と「ご挨拶」  522,301

2016年3月25日(金)  Byイーグル
<本ブログ>  
神奈川県に帰省中のため、しばらく、本ブログはお休みとさせていただきます。


<退職のお知らせとご挨拶>
本ブログをご愛顧いただいております皆様へ

 私こと、イーグルは本年3月31日を持ちまして、根室市観光協会バードウォッチング観光振興アドバイザーの職を辞することになりました。2010年4月の着任以来6年間、本当にたくさんの皆様に大変お世話になりました。
 この場をお借りし、心より御礼申し上げます。

  長いようで、終わってしまいますとアッという間の6年間でした。
日本一の野鳥の宝庫として、野鳥観光の潜在力に溢れた「根室半島」に着目。
「野鳥」をテーマにした国際観光開発・地域活性化を促進するため、2009年に1年間にわたり「地域力創造マネージャー」として総務省およびANA総合研究所から派遣されたのが【根室移住】のきっかけでした。
 
 2010年にはANAを早期退職。本格的に【落石ネイチャークルーズ事業】の開発・運航に着手いたしました。漁協および現役の漁師さんとの共同事業ということで、当初は様々な困難にも見舞われましたが、あきらめることなく安全運航と質の高い運航・ガイディングに努めてまいりました。
 その結果、落石ネイチャークルーズは6年間で700回以上の運航を経て、道東の目玉ネイチャー観光資源の一つとして成長いたしました。
 エトピリカ・ウミバトなど、落石の海ならではの海鳥観察の道も開いてまいりました。
 漁という漁師さん「本来の仕事」と「観光」「自然保護」の適正バランスを考慮して設定した「年間1,000名」という旅客数目標も達成しました。
 事業としては、「補助金」をできるだけ排除。本体事業の黒字化も達成しております。

 また、漁業に偏重する地域に、野鳥観光という新しい風を吹き込み、接客業という新しい体験を通じて、漁協・漁師さん・浜のお母さん方・後継者の若い世代・ガイド役などに「心の活性化」を促す効果が認められ、2014年度に総務大臣表彰を受けたり、2015年度の「中小企業白書」に掲載されるなど、高い外部評価を受けるに至っております。
 近頃では、根室の行政や政治に携わる地域の責任者・指導層の方がたの挨拶の中にも「野鳥観光」「落石ネイチャークルーズ」というフレーズが盛んに使われるようになりました。「海鳥なんかで人が来るはずがない!」と取りつく島もなかった7年前とは「隔世の感」がございます。  

 また、欧米では標準的な野鳥観察スタイルである「ハイド」を根室半島内に新設。
納沙布岬・温根元・市民の森・明治公園などを中心に、四季を通して安全・快適な野鳥観察の環境を提供してまいりました。2016年度も太平洋岸地域に、更に1基の増設を検討中です。
 また、2016年1月には別海町の野付半島にも本格的ハイドがオープン。ハイドという野鳥観察スタイルの道東全体への拡大・定着のきっかけをつくることも出来ました。

 また、2014年度からは「根室野鳥観光ビジネススクール」を開校。地域の若い人材に対し、野鳥観光の受け入れ態勢構築の為の基礎知識や英語力の強化につとめて参りました。

 対外セールスプロモーションとしては、「英国バードフェア」「台北バードフェア」「日本バードフェア」への出展、本ブログの毎日更新、飛島セールスなどを提案・実施してきました。

 根室市の商工観光課の野鳥観光にかける取り組み姿勢も特筆すべきものがありました。
決して野鳥観光への造詣が深いわけではありませんでしたが、たぶん、この分野では日本で一番先進的・積極的な取り組みをしてきた行政機関であったと思われます。

 また、私がお世話になっておりました根室市観光協会には、私の後を継いでくれる若い人材も育っております。彼らが中心となって企画・運営された「根室バードランド・フェスティバル2016」も大成功に終わりました。
野鳥のプロも擁する根室市観光協会。今後ますます根室の野鳥観光を推進していってくれるものと確信しております。

 このように、6年前に立案した「人を呼べる観光素材の開発」「日本内外への積極的セールス」「継続的・タイムリーな情報発信」「クルーズ事業」「ハイド増設」「野鳥観光ビジネス・スクール事業」「ガイド英語教育」などの諸目標は、ほぼすべて達成することが出来ました。

 あとは、「地域の観光関係者=民間」の頑張りにかかっています。
行政や協会はやれることはすべてやってきたといっても過言ではありません。少なくとも根室の「野鳥観光」の分野においては、そのように自負できると思います。
 
 最後に、観光業におきましては、お客様は行政や観光協会が連れて来る存在ではありません。根室において、今最も必要なのは「民間の努力と頑張り」であることを強調しておきたいと思います。

6年間皆様からいただきましたご愛顧ご支援に、重ねて心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!



 今後の身の振り方は「未定」ですが、38年間にわたり、ANAおよび根室市で「会社のため」「地域のため」に走り続けてきたサラリーマン人生を静かに振り返ってみたいと思います。
 
 そして、今度は「家族のため」「自分自身のため」を新しい人生目標にして、再び「第3の人生」の目標に向かって元気に頑張って行きたいと存じます。
 皆様、今後ともまだまだお世話になることがあろうかと存じます。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

 尚、本ブログにつきましては、最低あと1年は継続の予定です。
 また、ライフワークとも言える「落石ネイチャークルーズ」のガイド業務も最低あと1年は継続させていただきたいと考えております。

イーグル

1 件のコメント:

  1. Eagle 様、

    6年間の根室市でのお仕事、大変お疲れ様でした。

    万年鳥見ビギナーの私ですが、数年前に漁船で野鳥ウォッチングのクルーズ...というニュースを耳にしてから、根室/道東の野鳥観光推進の動きに、時々注目しておりました。
    6年という日々の中、簡単なことばかりではなかったものとお察しいたしますが、かくも多くの当初目標を成し遂げられて、本当に素晴らしい限りです。

    また、こちらのブログも鳥たちのいろんな姿の写真付きで、楽しみながら鳥を知ることができるもので勉強になりました。日々の更新作業・情報提供にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました♪
    (まだ一年は続くとのこと、ホッとしております....(^^;)

    根室市・道東はポテンシャルの宝庫だと思うので、Eagleさんがお仲間と築いてこられた基盤が元となり、道東の野鳥ツーリズム/地域振興がますます真価を発揮していくよう、遠巻きながら応援しています。

    Eagleさんのますますのご健勝と今後のご活躍をお祈りしています。

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