2016年2月21日(日)
<昆布盛漁港にエトロフウミスズメ避難> Byイーグル
久々の暴風雪の早朝午前8時。落石ネイチャークルーズの運航担当のお一人である坂井船長から緊急電話が入りました。昆布盛漁港に停泊中の自らの船の横に、エトロフウミスズメらしき海鳥がウロウロしているという内容。間髪入れず、緊急発進!
昆布盛漁港へ走る途中、盟友の高野氏に未確認情報として一報もいれました。
約20分ほどで昆布盛漁港に駆けつけると、いました!いました! エトロフに間違いありません。
夜半からの激しい風雪を避けて、沖合の群れを離れて1羽で漁港に避難してきた個体だと思われました。見たところ、とても元気でケガなどしている様子はありませんでした。
漁港の突堤の先端部分に陣取り、5分ほど観察していると、件のエトロフ君、どんどん私のいるところに近づいてくるではありませんか。とうとう、私の足元の水面を通過。私は完全に無視されました。そして、その後すごいことが起こりました。
エトロフ君は何と水面から飛び上がり、私の目の前の雪山の上に降り立ち、すっかりリラックス。何と羽繕いを始めました。雪山は突堤のコンクリートがちょうどいい「風よけ」になっている場所にありました。1-2分間、私は文字通り「凍り付いて」しまいました。
その後、雪山から地面に出来ていた水たまりに移動。しばらく、冷たい水につかった後、なんと、ノコノコと私の足下の長靴に近づいてきて、私にすがるような仕草を見せます。ひょっとしてケガでもしているのかと不審に思い、くちばしに手を伸ばしたところ、手袋をつつこうとしました。そして、その直後にいきなり力強く羽ばたき、凄い速さで漁港の外に飛び出してゆきました。
この間わずか10分程度。
急いで駆けつけてこられた高野氏も、何とか、最後の私とエトロフのやり取りをご覧になられるなど、「間に合った!」とのことでした。
今日は本当に貴重な体験をしました。あたかもエトロフウミスズメと何らかのコミュニケーションが成立した様な不思議な気分になりました。
北の海鳥の宝庫=「根室半島」。
坂井船長に感謝の携帯電話をした後、地元に住んでいる喜びを噛みしめながら帰路につきました。
*ちなみに、漁師さんの話によりますと、現在、根室半島の沖合1-2時間の漁場付近には、数百羽単位のエトロフウミスズメの群れが毎日見られるそうです。
暴風雪の昆布盛漁港。
今日は落石ネイチャークルーズも欠航となっていました。
羽繕い中のエトロフウミスズメ。
水たまり出一休み。
強風を避けてる?
雪の上でリラックス。
足元に 近づいてきた!
焦りました。
坂井船長さま。
雪の中のエトロフウミスズメ。
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