<納沙布岬ハイド>
晴れ。強風。11℃。北風に煽られ、車のハンドルが持って行かれるような1日。
ハイドからは北方領土がくっきり見えていました。
今日もアビ類はまだ滞在しており、少なくとも1、500羽位は視認できました。ただ、波が高く波間に入った海鳥は非常に見づらい状態でした。波による見落としを考慮すると、やはり、アビ類は2、000羽以上いたと思います。
ハイイロミズナギドリが1羽居たのと、トウゾクカモメが10羽程度スマートな姿で飛翔を繰り返していました。
今日は観光客の皆様に混じって、漁師さんが2名ハイドを訪れて下さいました。
お尋ねすると、九州と青森からの「イカ釣り船」の漁師さんで、強風を避け羅臼漁港に船を係留し、納沙布岬までドライブして来られた由。しばしの間、イカ釣り船団の話や以前道東を訪れられた時の話などをお伺いしました。「ハイド」にもとても興味を示され、海鳥観察に関する質問にも色々お答えいたしました。スコープを使ってロシア側の漁船や教会を観察したり、目の前を通過する日本のイカ釣り船の船体を観察したりされていました。日本のイカ釣り船の船名から船主(親方)の名前をおっしゃったりしているのを聞くと、イカを追いかけて全国を行脚するイカ釣り団の連帯感を感じました。今日は貴重なお話をお伺いでき、意義深い巡回となりました。
ラッコは今日もいました。ハイド前の岩場の波打ち際まで来て、激しく打ち寄せる波をものともせずに波乗りをしていました。
≪確認種≫
シロエリオオハム、オオハム、アビ(1,500+)
ミツユビカモメ(500+)
オオセグロカモメ
ウミネコ
シロカモメ(1)
ワシカモメ(19
ユリカモメ(10+)
ウトウ(100+)
トウゾクカモメ(15+)
ハイイロミズナギドリ(1)
ウミウ
ヒメウ
チシマウミウガラス(3+) *いずれも若鳥。 最近よく見かけます。飛翔または浮遊中のもの。
ウミウ。Temminck's Cormorant. |
チシマウガラス(若鳥)がハイド前を通過。Red-faced Cormorant. |
1500m沖合。無数のアビ類が南へ向かって次々と飛んで行きます。 |
貝殻島灯台前を通過するシロエリオオハム。Pacific Diver. |
まだ夏羽が残っているものも多い。 |
水晶島上空(手前)にも無数のアビ類が飛翔中。 |
ハイド前のラッコ。 |
ラッコ。波乗り上手。 |
今日は本州からのイカ釣り漁船が次々と納沙布岬を通り過ぎて行きました。 |
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