【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2015年12月5日土曜日

根室野鳥観光ビジネススクール(BBS) 落石ネイチャークルーズ乗船研修会を開催! 487,711

2015年12月5日(土)
<BBS/落石ネイチャークルーズ研修>    Byイーグル
今日は、根室野鳥観光ビジネススクールの目玉研修の1つ=「海鳥ガイディング研修」でした。
1年生・2年生11名の中から6名が講師2名とともに乗船。遠く釧路市や標津町から参加された受講生も2名いらっしゃいました。
海鳥クルーズのガイディングの進め方・注意事項・海鳥の識別方法などについて英語を織り交ぜながら学びました。
 
 乗船に先立ち、落石漁港の中で見られるカモメ類の識別方法について簡単に説明しました。そして、今日は欲張らずに、オオセグロカモメ・シロカモメ・ワシカモメの基本3種の識別を今日のテーマと致しました。

 船の運航担当は小谷さん父子。息子さんが今日の船長を務めてくださいました。
彼は落石漁協の青年部長も務める若手漁師のリーダーです。落石ネイチャークルーズ事業にも6年間にわたり熱心に取り組んでこられた現役バリバリの漁師さん。海鳥にも強い関心を持たれていて、海鳥ハンドブックや双眼鏡も常に船に積み込み、毎日の漁の合間に、海上で海鳥の実地勉強も欠かさないという猛者です。目が良く、ガイド役を凌ぐ眼力の持ち主で、海鳥を見つけ識別する力も相当なものです。今日も小さなウミスズメを最初に見つけてくださいました。

 彼のような、若手の漁師さんとその親父さんの2世代が協力してクルーズ事業を支えておられる。これが、落石ネイチャークルーズの最大の強み=長所だと思います。
彼らのような若い世代が支えてゆく限り、落石ネイチャークルーズの将来は明るいと思います。
小谷さん以外にもあと2名、若手漁師が落石ネイチャークルーズの運航を担当して下さっています。

 このように、「観光事業を立ち上げ、黒字化する事」だけでは不十分であり、「その黒字事業が継続してゆくように、いかに後継者を育成・確保してゆくか?」が本当に重要なことだと思います。
育成すべきはガイド役だけではありません。安全で有意義な運航の演出者である漁師さんたちこそが、本クルーズ事業の「本当の主役」なのです。
その点についても、船内での小谷さん父子との交流を通じて、研修生一同大いに学ぶべき点があったと思います。

 外洋でのクルーズ研修は少し大変でした。
 朝から3.0mのうねりを伴う波があったため、研修の半分は思い切って落石漁港内で実施し、コオリガモ・ウミアイサ・クロガモ・スズガモ・ハジロカイツブリ・ミミカイツブリ・アカエリカイツブリ・オオセグロカモメ・シロカモメ・ワシカモメ・カモメ・ヒメウ・ウミウ・オジロワシなどを確認いたしました。
 種名だけを見ると、漁港内だけでも十分(?)という声もありましたが、その後、港外へ出てユルリ島七つ岩まで折り返し運航を実施。新たに、オオハム・アビ・シロエリオオハム・ウミスズメ・シノリガモなどを観察致しました。

 ガイディング研修の方は、まず乗船前に、救命胴衣をしっかりつける・一般的な観光船よりも緊張感をもつ必要性などについて日本語・英語で説明。乗船後も、「12時の方向」など方角を示すやり方などについても、説明いたしました。次々に現れる海鳥の「方角」「種名」も英語を交えて素早くコールしてゆきました。研修生の英語種名が反射的に出るようにするという今季BBSの最大目標も、大半の研修生に大きな進歩が見られました。

 クルーズの後半は、小谷船長にも協力していただき、タコ漁に使う「かご」を見せながら漁関係の説明していただいたり、ユルリ島・落石岬などのアイヌ語地名の、意味・由来などについても説明いたしました。
通常は2.5時間のクルーズですが、今日はあまりにうねりが大きいため短縮し、1.5時間ほどで、 港に帰還いたしました。
研修生一同、酔い止め薬を服用しながらも、何とか悪条件の荒波を乗り切ることができたようです。

下船後、20分ばかり「鳥合わせ」と「反省会」を実施。正午過ぎには解散といたしました。

小谷さん、今日は本当にお世話になりました!
研修生の皆さん、今日は本当にお疲れさまでした!

乗船前に、カモメ類の識別方法について学びました。
早速浮かんでいるカモメ類の識別に挑戦!
小谷さんの船。
落石漁港内の乗船場。
快晴の天気に恵まれました。
受講生に 、小谷船長を紹介。
救命胴衣など安全に関する説明を日本語と英語で実施。
その後、乗船となりました。
まずは落石漁港内で海ガモ類・カイツブリ類・ウ類・カモメ類などの識別と英語名の確認研修。
港内のコオリガモ。
船には「ハイド効果」がありますので、かなり近くにふねが来ても平気で泳いでいます。
「アオナ!アオナ!」の鳴き声もみんなで楽しめました。
Long-tailed Duck


シロカモメ(成鳥)
Gloucous Gull

小谷船長による、タコかご漁の話。
みなさん興味津々でした。

漁船に乗る機会ってないですよね。
最後は、エトピリ館で反省会。

















〖確認種〗
アカエリカイツブリ
ミミカイツブリ(29
ハジロカイツブリ(5)
アビ(f1)
オオハム(f2)
シロエリオオハム(2)
ウミウ
ヒメウ
オオセグロカモメ
シロカモメ
ワシカモメ
ユリカモメ
カモメ
マガモ
スズガモ
シノリガモ
クロガモ
コオリガモ
ウミアイサ
ウミスズメ(10+)
ケイマフリ(f1)
オジロワシ(3)









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