【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2015年11月29日日曜日

鶴居村で根室野鳥観光ビジネススクールの研修会を開催。 486,239

2015年11月28日(土)・29日(日)
<根室野鳥観光ビジネススクール(BBS)・鶴居村研修会>  BYイーグル
この週末はBBSの1年生・2年生合同で、鶴居村方面・遠出研修会を開催いたしました。
タンチョウの里として毎年国内外から多くのバーダーや野鳥カメラマンが訪れる「鶴居村」「阿寒町」ですが、BBSの受講生の大半が、冬季のピークシーズンに訪れたことがないのが現状でした。

まさに「灯台下暗し」の状況。この状況を改善し、道東の野鳥観光は「厳冬期がピークシーズンである」という、通常では信じがたい状況を目の当たりにすることにより、道東や根室地域の持つポテンシャリティについて学習するのが今回の研修の目的でした。
また、鶴居村に宿を取り、地元のタンチョウ保護関係者からレクチャーを受けたり、農家の方々を交えての交流会なども今回の目玉企画でした。

往路は別海町方面から「裏道」をたどり、水沼牧場・標津じゅんちゃん牧場などを経由。タンチョウの分布具合を観察しながら現地へ向かいました。現地では、阿寒国際ツルセンター☛鶴見台☛鶴居伊藤タンチョウサンクチュアリ―☛音羽橋☛菊池牧場など、最低限把握しておくべき「観察ポイント」を視察いたしました。

夜は、宿を会場にして、鶴居村の「タンチョウコミュニティ」代表の音成邦仁様から「タンチョウ保護の現状と未来」「タンチョウ観光の経済効果」などについてレクチャーを受けました。
講義の内容は、保護増殖に成功し1500羽を数えるまでになったタンチョウを取り巻く新たな問題や今後の方向性などについて、わかりやすくご説明していただきました。
BBS受講生からは、積極的な質問やコメントも沢山出され、道東のシンボルバードに対する関心の高さを伺わせました。
また、講義後の意見交換会では地元農家さんにも参加していただき、差し入れの「シカ肉」に舌鼓を打ちながら、直接、鶴居村の現状について学習することが出来ました。

2日目は、早朝6時より活動開始。
鶴居伊藤サンクチュアリ―☛音羽橋☛どさんこ牧場☛塘路湖☛厚岸☛火散布沼☛琵琶瀬展望台☛根室と回り、探鳥ポイントやバードウォッチャー・カメラマンの現状などを受講生に見てもらいました。

1年生に対しては、タンチョウ保護活動の現状や具体的探鳥ポイントを経験してもらうという内容で上記研修を実施いたしました。
2年生につきましては、上記研修に加え、移動中の車内や各探鳥ポイントでは、英語を多用しました。外国からのお客様のガイドを想定し、英語での説明・ガイドの実際について、英語で説明いたしました。

皆さん本当に熱心な学習態度で、「なんでも吸収してやろう!」という(良い意味での)貪欲さを見ることが出来ました。

受講生の皆様、スタッフの皆様、そして鶴居村の関係者の皆様、本当にお疲れさまでした!

来月は、野付半島・羅臼方面へ同様の遠出研修会を実施する予定です。


阿寒国際ツルセンターにて。
阿寒国際ツルセンター。
釧路から受講中の 塩さんの話。
阿寒国際ツルセンター。
300m
タンチョウ
Red-crowned Crane

タンチョウの展物を見る。
阿寒国際ツルセンター
ビオ・トープ前。

鶴見台。
鶴見台

夕日ポイント。

音成さんの講義。
タンチョウ保護の現状について学ぶ。
オブザーバー参加の金融機関の方々。


意見交換会。
楽しかった 。
野鳥観光関係者・保護関係者・ホテル業界・クルーズ業界・酪農家・現役ガイドさん・金融機関などなど、多方面で熱心に活動されておられる方々が一堂に会しました。


伊藤・鶴居タンチョウサンクチュアリ―での受講風景。


天候には恵まれました。
音羽橋。
ミストの中のタンチョウがきれいでした。
タンチョウのねぐら 。

ミストの中のタンチョウ。




エゾフクロウに対する外国人バードウォッチャーの関心も非常に高い。
Ural Owl

Ural Owl



2015年11月27日金曜日

嵐の花咲港 ハシブトウミガラス! 485,850

2015年11月27日(金)
<花咲港>     Byイーグル
今日は早朝からみぞれを伴う強風が吹き荒れる根室半島でした。
台風並みに発達した低気圧が、北海道を横断中でしたが、昼過ぎには根室の天候は急速に回復。正午には青空も出てきました。

「嵐のときは港に走れ!」 野鳥観察訓(?)に従い、早朝より花咲港で粘りました。
それが大当たり!  港の中に避難している多くの海鳥を岸壁間近で観察することが出来ました。
シノリガモ・クロガモ・ウミアイサ・アカエリカイツブリなどは当然ですが、今日は綺麗な冬羽のハシブトウミガラス(1)を、岸壁から至近距離でじっくり観察することが出来ました。
【観察種】
ウミウ
ヒメウ
アカエリカイツブリ(1)
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シロカモメ
ウミネコ
カモメ
ユリカモメ
ウミアイサ
シノリガモ
クロガモ
ハシブトウミガラス(冬1)

ハシブトウミガラス
Brunnich's Guillemot

オオセグロカモメ
Slaty-backed Gull

ハシブトウミガラス
Brunnich's Guillemot


アカエリカイツブリ
Red-necked Grebe

ロシア船
花咲港内
立っていられないほどの強風。
カモメたち も動けません。

嵐の花咲港。
満潮時の高潮が怖い。



2015年11月26日木曜日

根室半島(東部)巡回 485,495

2015年11月26日(木)   Byイーグル
気温2℃。強風。雪は収まりました。
根室半島先端部のオオワシの数も少しづつ増加しています。
今日は半日の巡回中に11羽のオオワシを見かけました。
風が強くウミスズメ類の観察は厳しい一日でした。

<トーサムポロ湖周辺>
ウミウ
ヒメウ
ユリカモメ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シロカモメ
ウミネコ
スズガモ
ウミアイサ
オオワシ(2)

<温根元ハイド> *残念ながらチシマシギの姿は見られず。
ウミウ
ヒメウ
シロエリオオハム(50+)
ハジロカイツブリ
ミミカイツブリ
ウミアイサ
クロガモ
ケイマフリ(冬1)

<温根元漁港>
ヒメウ
ウミウ
シロカモメ
ワシカモメ
カモメ
ユリカモメ
オオセグロカモメ
ウミネコ
ウミアイサ
スズガモ

<納沙布岬ハイド>   *強風
シロエリオオハム(50+)
アカエリカイツブリ
シロカモメ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シノリガモ
ウミアイサ
クロガモ
ケイマフリ(2)
ウトウ(50+)

<歯舞湿原>
タンチョウ(成鳥1)

<ノツカマップ周辺>
オオワシ(2)

オオワシ
Steller's Sea Eagle

外国人バードウォッチャー憧れの鳥です。

この個体は発信機をつけているようです。
☛釧路の斎藤先生には正確な位置と日時を連絡済みです。


オオワシ
Steller's Sea Eagle

背景は北方領土の国後島。

アカエリカイツブリ
Red-necked Grebe

今日の貝殻島灯台です。
 オオワシ
Steller's Sea Eagle

もう間もなく、どこにでもいるワシだということがお分かりいただける季節になります。

牧草地のオオワシ
Steller's Sea Eagle

Steller's Sea Eagle

 

2015年11月22日日曜日

落石の若手漁師さんからのメール。

2015年11月22日(日)
<落石の若手漁師さんのバードウォッチャーから届いた今日のメール>   Byイーグル
以下は、今日の午後に落石の若手漁師さんからいただいたメールです。
落石クルーズを初めて早や6年目。落石の漁師さんの間には、少数ですが、このレベルの海鳥観察・識別が出来る「若い力」が育ちつつあります。
うれしくて涙が出ます。

*************************
イーグルさん...
お久しぶりです、お元気でしたか?

今日は蛸に出漁していたんですが、ツノメドリを確認しました。最近、島でイーグルさんが見ていたのは知っていたんですが、まさか見ることが出来るとは思いませんでした。
場所は落石岬の南西3マイル位です。
最初は、ちょっと遠目で「あれ?ちょっと変だな」って思った位なんですけど、ドンドン潜っては近くに来て最短で3メートル位の所で見ることが出来ました。親父も確認してます。カメラが無かったので携帯で挑戦してましたが、せわしなく潜る個体だったので、写せたのか…
胸元まで真っ白…真っ白と言うより純白って言った方が良い感じに受け取れました。嘴の先は赤く、顔は少し白の入った灰色で頭が光沢のある黒でしたね。足が…ちょっと黄色っぽく見えた気がするんですけど…そこが気になります。ウトウとの見間違いは間違いなく無いとは思うんですけどね。
後、かなり小さい印象を受けました。
その後も近場で3回ほどポイントを変えて操業していたんですけど、3回とも近くまで来て確認することが出来ました。好奇心が強いのか、向こうから近寄ってきてまして。
************************

私が返信したところ、以下の第2信が届きました。
*********************
なるほど、午前中に3羽確認したんですね…と、言うことは俺も見たのが10時過ぎ頃だったはずなので別個体かもしれませんね。
4個体、最低でも落石周辺に居ることになりますね。
ちなみに何ですけど、沖合い100メートルの等深線を過ぎた周辺からは水温が一気に上がります。
港は10℃を下回る位なんですけど、沖は15℃位の水温です。とても珍しく、この時期の水温ではありません
60メートル位の深さの所ではイワシが群れで泳いでいて、ゴメ(=カモメ)が飛び込んでイワシを食べていると聞きました。
****************************

今日は、「落石ネイチャークルーズ」の未来はとても明るいと思いました。
本当にうれしい!!
 

落石ネイチャークルーズAM便 484,580

2015年11月22日(日)
<落石ネイチャークルーズAM便>   Byイーグル
昨日は悪天候と強風・波浪のため落石ネイチャークルーズは終日欠航せざるを得ませんでした。
昨日の午前便には、はるばる神奈川県から20名のご予約が入っておりました。
ツノメドリをはじめとする落石の海鳥たちに会いに来てくださった熱心なお客様たち。
悪天候が原因とはいえ、スタッフ一同申し訳ない気持ちで一杯です。
本日に振り替えも検討させていただき、最大限の努力はさせていただいたのですが、元々予約が入っておりましたお客様に加え、急きょ更に20名を新たに受け入れるだけの漁船の数を揃えるることが出来ず、やむなく振り替えも不可ということになってしまいました。
本当に残念で申し訳ありませんでした。ぜひ、またこれに懲りず、北の海鳥たちに挑戦していただければ幸いかと存じます。

さて、皮肉なことに、本日は強風も収まり、午前便・午後便ともに運航することが出来ました。

【AM便の観察種】
アビ
オオハム
シロエリオオハム *3種合計で200+
アカエリカイツブリ(10+)
ウミウ
ヒメウ
チシマウガラス(冬羽5)
スズガモ
クロガモ(10)
シノリガモ(100+)
コオリガモ(20+)
ウミアイサ
オオワシ(成鳥1)
ウミネコ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シロカモメ
ミツユビカモメ(300+)
ハシブトウミガラス(冬1)
ウミバト(2)  *チシマ型(冬1)+アリューシャン型(冬1)
ウミスズメ(500+)
ツノメドリ(冬3)
**ラッコ(2)

ツノメドリ(冬)
Horned Puffin

*エトピリカより小さい
*胸からお腹が純白でよく目立つ。

コオリガモ
Long-tailed Duck


コオリガモ
Long-tailed Duck

ハシブトウミガラス
Brunnich's Guillemot


ハシブトウミガラス

ツノメドリ
Horned Puffin





ツノメドリ
ウミスズメ
Ancient Murrelet


チシマ型ウミバト

















ウミバト(冬羽)
*アリューシャン型

























2015年11月18日水曜日

根室半島(東部)巡回 チシマシギ! 483,358

2015年11月18日(水)    BYイーグル
晴れ。気温8℃。西の風4m。アビ類やウミスズメ類の大移動は、「凄い」の一言に尽きる。
今日もチシマシギ(1)を確認いたしました。

<牧之内付近>
タンチョウ(2)

<温根元ハイド>
ウミウ
ヒメウ
チシマウガラス(冬1) *一番右の岩の上で繕い中。くちばしの白さが際立っており、ハイドからでも識別可能でした。
アカエリカイツブリ
ミミカイツブリ
オオワシ(成鳥1)
オジロワシ(1)
シロカモメ
ワシカモメ
オオセグロカモメ
ウミネコ
ユリカモメ
ミツユビカモメ
ウミアイサ
シノリガモ
クロガモ
ホオジロガモ
ケイマフリ(2)
ウミバト(8) *Snowi(6)  *kaiurka(2)

<納沙布岬ハイド>
ウミウ
ヒメウ
チシマウガラス(3)
アカエリカイツブリ
ハイイロミズナギドリ(100+)
ホオジロガモ
シノリガモ
クロガモ
コオリガモ(♂1)
オオセグロカモメ
シロカモメ
ワシカモメ
カモメ
ウミネコ
ユリカモメ
ミツユビカモメ
ウトウ(300+)
ケイマフリ(8)
ウミバト(5)  *snowi (3)  kaiurka (2)

タンチョウ
Red-crowned Crane

オオワシ
Steller's Sea Eagle
 ゴメ岩で何かの死体を食べていた。

Steller's Sea Eagle

オオワシ

温根元ハイドとその周辺


貝殻島灯台。
無数のアビ類が目の前を飛んでゆく様は本当に凄い。