【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2013年2月6日水曜日

2013年2月6日(水)   167,763
<春国岱最先端部までウォーク・ワタリガラス10羽とハギマシコ25羽・ユキホオジロ2羽>  By イーグル

往復6時間かけて、春国岱最先端部まで歩いて来ました。
民宿たかのの高野氏、ケアンズからのプロのガイドさんと3名でトライしました。
総歩数は、25,000歩。日頃からプロガイドとして足腰を鍛えている3名ですので、スノーシューの助けを借りて何とか無事生還しましたが、かなりの疲労を感じました。低気温や強風も6時間の歩行をより厳しいものにしていました。

ひたすら歩きながら、3人が共通して感じていたのは、「野付半島道立公園のように、途中まで車で行けたらなぁ」という事でした。ガイド同行を義務付けるなどルールをきちんと定めたうえで、春国岱をより多くの方々に楽しんでいただくような企画を今後考えてゆきたいと強く感じました。

最近の春国岱には途中まで、10トン・トラックの工事車両が入れる立派な砂利道が整備されています。ところが、数十年前に定められた「車馬の乗り入れを禁ず」との古い規定があるため、実質的に、一般人の観光をバッサリ切り捨てています。
6時間の極寒ウォーキング。一般の方々には危険ですらあります。

それなのに、日本野鳥の会の方々が、「調査」目的でしょうが、自動車でスイスイ侵入してゆかれる姿を見ていると、我々のような「野鳥や自然をテーマに地域活性化を推進」している者たちは、複雑な気分にもなります。決して野鳥の会の方々が悪いわけではないのですが。。。。いわゆる調査(?)ですからね。

それにしても、道立公園である春国岱の管理を司る北海道庁(根室振興局)に対し、野鳥の会の方々はどのような説明を行い、自らの自動車での乗り入れを認めさせたのでしょうか?
道庁はどのような説明に納得し、法律適用の例外措置を認められたのでしょうか?どのような申請が必要なのでしょうか?
とても興味があります。
そして、野鳥の会さんの素晴らしい交渉能力、是非とも見習いたいものです。

出来れば、我々も野鳥の会さんの教えを乞い、その説得手法を大いに参考にしながら、自然に対する影響を極小化しながらも、根室の保有する素晴らしい観光資源である「春国岱先端部」を多くの納税者の方々に楽しんでいただくべく、様々な働きかけを推進してゆきたいと感じました。
**現状の中では、春国岱最先端部への冬季単独行は避けるべきです。天候次第ではとても危険です。地元ガイドの同行がMUSTだと思います。

野鳥の方は以下のような種を確認致しましたが、ハイライトは「ワタリガラス10羽」と「ハギマシコ25羽」「ユキホオジロ2羽」でした。

ワタリガラスは、今年はどういうわけか、根室半島でよく見かけます。今日の様子ではどこかに新しい餌場を見つけ、毎日、「通勤」しているように見えました。
3-5羽程度の編隊を組んだり、2個体が絡み合いながら旋回してしていました。飛びながら、ブト・ボソとは明らかに異なる「なき声」を発しますので、間違えることはまずありません。「カポン」とは聞こえませんでしたが。。。。。。。

今日は、場所が場所ですので、残念ながら、しゃがむ程度の「ハイド効果」しか利用出来ませんでした。悔しかった。その意味でも、車での乗り入れを認め、自動車の「ハイド効果」を最大限に利用したいと強く感じました。

ワタリガラスとの距離は200m以上あり双眼鏡での確認が主でしたが、ハイドがあれば、ワタリガラスを間近で観察することも可能だと思いました。
ハギマシコは群れになって、移動していました。海岸沿いのテトラポットの上が大好きな様子でした。
ユキホオジロは、最先端部の草叢に2羽がちらっと見えましたが、残念ながら、じっくり観察することは出来ませんでした。居ることは居ます。

景色は本当に素晴らしく、これぞ「異次元体験」という感じでした。
最先端部の、あの素晴らしい雰囲気と野鳥を、より多くの皆様に楽しんでいただけるよう、仲間と共に頑張って行きたいと思います。

≪確認種≫
ワタリガラス(10+)
ハシブトガラス
ハシボソガラス
ハギマシコ(25)
カワラヒワ(10)
オオセグロカモメ
シロカモメ
ワシカモメ
オオハクチョウ(2)
ウミアイサ
カワアイサ
ホオジロガモ
ビロードキンクロ
コオリガモ
クロガモ
トビ
オオワシ
オジロワシ
ユキホオジロ(2)



0 件のコメント:

コメントを投稿