【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2011年6月5日日曜日

2011年6月5日(日)   49,417
<落石クルーズ=おちいし味祭り>
------------------------ついに!!--------------------
今日は年に1度の「おちいし味祭り」開催日。
今日はガイドではなく、一般旅客として、ユルリ・モユルリ島周回クルーズを楽しんで来ました。
今日のハイライトは、ウミバト。夏羽のきれいな奴に久しぶりに会うことが出来ました。
船の前方20M。肉眼でもはっきり白い部分や顔つきが確認できました。至福の時でした。

また、皆様お待ちかねのエトピリカも5羽も出てくれました。
個人的には、今日が今年の初認日となりました。

ユルリ島の裏の海域で、400M以上前方に2羽が浮いているのを発見。船をほぼ止めてもらい、彼らにそれ以上近づかないように注意しながら、じっと双眼鏡で観察。5分程度じっくり美しい姿を堪能致しました。エトピ君はゆったりぷかぷか。漁船に興味があるようで、盛んにこちらの様子を伺っています。警戒しているというより、我々に「好奇心」があるように見えます。ただ、波が高く、すぐに見失ってしまいます。初心者の方々にはかなりきつい状況が続きましたが、ここは我慢です。
そうこうしていると、やはり、狙い通り、向こうからじわじわ近づいて来ました。
今度は、みなさん双眼鏡で確認できたようです。写真の方も何とかシャッターを切り始めました。
さらに3分。羽をばたつかせているのがはっきり見えます。次の瞬間、2羽とあと1羽は水面を蹴り、飛び上がり、なんと我々の船の方へ向かって飛んできます。船内は興奮のるつぼ。
あっという間に、船尾の方を悠々と高い高度を保ちながら沖に向かって飛び去ってゆきました。
みんなその後ろ姿に見とれていると、背後から「あと2羽!」との声。振り返ると、更に2羽が同じ航路を通過してゆきます。今度は更に近く、肉眼でも白い顔や赤い嘴がはっきり確認できました。

「追いかけるとだめ! 待っていると近づいてくる鳥」との自説を証明できた状況に、今日はとても満足致しました。これからも、彼らの好奇心を利用した自然な観察方法を実践してゆきたいと思います。
これから、お越しいただける方々も、何卒ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

*ここで、エトピリカの実践的観察法を少々。
①まず、エトピリカのいる海域に到達するまでに、ウトウとケイマフリをじっくり観察し、彼らの大きさ・色・そして飛翔する高さを頭に叩き込みます。
②エトピリカとの距離を出来るだけ長くとるために、出来るだけ早く発見し、船をほぼ止める。
③300M以上の距離を保ちながら、彼らがこちらに脅威を感じていないか、よく観察する。感じている場合は向こうから離れてゆきます。この場合は、あきらめ、追いかけることはしません。
④だいたい、5-10分観察していると、大抵向こうからこちらにじわじわ近づきてきます。この行動は、ウトウやケイマフリでは見られません。
⑤向こうから近づいてきた場合は、レンズや双眼鏡を向けても、気にせずぷかぷか浮いていることが多いです。基本的には、我々人間や漁船に興味があるのだと思います。ウトウ・ケイマフリには見られない習性として「好奇心が強い」ということがありそうです。
⑥飛翔中の見分け方は、ウトウ・ケイマフリが水平線より低いところを飛ぶのに対し、エトピリカは水平線より高いところを飛びます。「高い高度で飛ぶ、顔の白いウトウを探す」がエトピリカを識別するコツです。夏羽のケイマフリも目の所が白いので注意が必要ですが、飛ぶ高さの違い、体型の違い、顔の白さの大きさの違いなどで識別します。ケイマフリはビヤ樽のようなお腹をかかえ、重そうに飛ぶ事も頭に入れておくと良いでしょう。
⑦カメラマンの皆様、上記のように「追いかけるのではなく、近づいてくるのを待つ」という方法で観察するクルーズであることを十分ご理解の上、ご乗船いただければ幸いです。是非とも、後ろ姿のエトピリカではなく、堂々と正面から近づいてくる彼らの姿を撮ってあげてください。

<確認種>
エトピリカ(5)
ケイマフリ
ウトウ
ウミバト(夏1)
ウミガラス(夏1) *繁殖?
アカエリヒレアシシギ(1)
オオハム(夏1)
スズガモ
キンクロハジロ
ヒメウ
ウミウ
ウミネコ
オオセグロカモメ
アマツバメ
オジロワシ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
ハクセキレイ

(By イーグル)



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