2016年10月4日(火)
<納沙布岬ハイド> By イーグル
雲一つない快晴。気温もぐんぐん上がり22℃。
まったくこの時期の根室の気候としては異例のことで、「異常」と言った方が良いかもしれません。
気候が異常だと自然は敏感に反応するものです。異常な反応が異例づくめの気候や災害をもたらしています。。
今年はサンマも秋サケも不漁らしい。高い気温が続き海水温がなかなか低くならないのが主因。
おまけに台風の当たり年。漁師さんもバーダーも例年のような実り豊かな短い秋を享受できず、困り果てています。せめて、今年の冬は安定的な気候であってほしいものです。
今日はまたまた納沙布ハイドで粘りました。強い南風が吹きつけ、少し肌寒い「日本最東端」でした。それでも、ジャケットを羽織り、約2時間じっくり望遠鏡を覗き続けました。
強風が作り出す大きな波が岬に打ち付けていて、すこし怖いくらいの雰囲気でしたが、風が入らないハイドの中は非常に快適でした。
今日多かったのは、オオミズナギドリとヒレアシシギ(2種の大きな群れ)でした。オオナギの翼下面とハイイロヒレアシの白さが陽光を反射し、納沙布岬の遥か沖合がキラキラ光って見えていました。ウの仲間もエサ採りのため活発に飛びまわっていました。
ハイドからプロミナ(×60)の性能を最大限に活用し、ハイド前の歯舞諸島の見える海域を180度隈なく観察。ミツユビカモメ・ウミウ・ヒメウ・チシマウガラス・ウトウ・ウミバト・トウゾクカモメ・オオトウゾクカモメなどの姿が視界に飛びこんできました。チシマウガラスは2羽。いずれも、ハイド前を右方向から左へ海上を横切っていきました。
また、2羽だけでしたがマガンの姿が見られたㇼ、普段ここではあまり見かけないコシジロウミツバメ(2)がハイド前をヒラヒラ飛んでくれました。
今日はアビ類の姿は見かけませんでしたが、今後11月中旬にかけて、アビ類の大群が北から南へ(=ハイドの左から右へ)納沙布岬を通過します。それまで、あと1か月弱。快適なハイドから壮大なアビ類の渡り観察を行う日が今からとても楽しみです。
【観察種】
ウミウ Temminck’s Cormorant
ヒメウ Pelagic Cormorant
チシマウガラス(f2) Red-faced Cormorant
ウミネコ Black-tailed Gull
オオセグロカモメ Slaty-backed Gull
シロカモメ Gloucous Gull
ワシカモメ Glaucous-winged Gull
ミツユビカモメ Black-legged Kittiwake
トウゾクカモメ Pomarine Skua
オオトウゾクカモメ South Polar Skua
オオミズナギドリ Streaked Shearwater
ミズナギ(sp)
マガン(2) Greater White-fronted Goose
ヒドリガモ Eurasian Wigeon
オナガガモ Northern Pintail
スズガモ Greater Scaup
ビロードキンクロ White-winged Scoter
ミヤコドリ(1) Eurasian Oystercatcher
ウトウ Rhinoceros Auklet
ウミバト(nb1) Pigeon Guillemot C.c.kaiurk ☜真っ白い。
***ネズミイルカ(1)
ワシカモメ
Glaucous-winged Gull
だんだん増えてきました。
セグロカモメ
Vega Gull
シロカモメ
Gloucous Gull
ミヤコドリ
Eurasian Oystercatcher
*距離600m
Canon PowerShot SX720HSで撮影。
超望遠でもよく撮れます。
貝殻島灯台
チシマウガラス
Red-faced Cormorant
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