【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2012年2月12日日曜日

2012年2月12日(日) 9:00-11:00am   83,064
<明治公園定例探鳥会> BYイーグル
凄いことが起こりました。根室市の明治公園定例探鳥会に、シロハヤブサが出たのです!
それも、11月にオープンしたばかりの「明治公園ハイド」の窓からシロハヤブサが眼下を横切ったり、旋回したりするのを観察出来たのです。
最初、参加者12名全員で、ハイド内からカラ類をじっくり観察していました。すると、ハイドの横長の窓を右から左へ、前方の丘の中腹辺りを、我々のちょうど目の高さで、白っぽい大きなタカが横切り、一瞬息をのみました。カラスにモビングされているようにも見えましたが、いつも見慣れているタカ類よりはるかに大きく重量感があり、一見して只者ではないと思いました。カラスの攻撃もあまり気にしていない様子でした。
その後、目の前の上空でカラスと空中戦を繰り広げ、双眼鏡で顔のひげがうっすら見えたり、カラスとの対比で体の大きさが顕著であることや色合いなどから、シロハヤブサであることを確信しました。淡色型の成鳥です。
次に、シロハヤは、我々が急いで飛び出したハイドの上空を、逆にカラスに攻撃を加えながら数回旋回し、最後は根室の市街地中心部方面へ飛び去ってゆきました。この間、約1分ぐらいの出来事でした。
ハイドから見下ろすように観察できたため、上面の白地に黒っぽい斑模様・下面の白さ共に確認できました。あまりの白っぽさに、初心者の参加者の中からは「シロカモメ!」という声があがったほどでした。
件のタカが飛び去った後、常連参加者の高田勝先生の奥様や高野さんと顔を見合わせ、「そうだよね!」とにっこり顔を見合わせました。
参加の中には初心者も多く、シロハヤブサの価値がもう一つピンと来てない方も多いようでしたが、兎に角、すごい事が起こったという事だけはわかっていただけたようでした。

やはり、「明治公園侮り難し!!」です。犬の散歩やウォーキングの市民が往来するいわゆる「都市型公園」のしかもハイドの中から、シロハヤブサが観察されるなんて、誰に想像できたでしょうか?
過去にも、イスカ・ギンザンマシコ・コノドジロムシクイなどの実績がある公園ですが、また、その探鳥地としてのユニークさを証明する出来事でした。
**根室市内の野鳥好きの方や旅行者バーダーの方々も、明治公園は都市公園と片づけるには惜しい探鳥地だと思いますよ。
月二回(第2・3日曜日)9:00からの、定例探鳥会にもぜひご参加くださいね。

今日はその他に、オオワシが上空を横切ったり、オジロワシが自衛隊レーダー基地をバックに飛翔したりと、まさに「猛禽デー」という明治公園でした。
**春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターの手嶋チーフレンジャーによりますと、数日前にも、槍昔方面で、淡色型シロハヤブサの観察情報があり、「今回の個体は同一個体ではないか。それにしても、市街地上空で観察されるなんて前代未聞ですね。」ということでした。

(12名参加。15種観察。)
トビ
オオワシ成鳥1)
オジロワシ (成鳥1)
シロハヤブサ
(淡色型成鳥1)
オオセグロカモメ

シロカモメ
ヒヨドリ
シジュウカラ
ハシブトガラ
ヒガラ
ゴジュウカラ
ウソ
スズメ
ハシブトガラス
ハシボソガラス

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