2013年12月23日(月)
<春国岱のユキホオジロ> By イーグル
本ブログを始めまして5年弱になりますが、2013年の本ブログ更新回数はお陰様で年間最多を記録することになりました。皆様に旬の野鳥情報を素早くお届けしたい思いから、毎年自らに「年間300更新」というノルマを課してきました。が、なかなか300という数字には手が届かない年が続きました。
しかし、とうとう今年は目標に到達。根室市の「民宿たかの」のご主人をはじめとした何人かの協力者の皆様や読者の皆様の閲覧回数のカウントなどが、大きな励みとなりました。この場をお借りし、心より御礼申し上げます。
記念すべき、本年300回目の投稿は、やはり雪原の人気者、ユキホオジロ情報にさせていただきたいと思います。
12月23日の昼頃、ひとめユキホオジロを見たい!という関東からのお客様をご案内し、春国岱を訪れました。春国岱の木道入口の駐車場周辺にはユキホオジロの大好物の「ハマニンニク」が自生しているのです。前日までの情報はゼロ。ダメ元という事で、車の中で、持参したお弁当を食べていました。と、突然、白い鳥が目の前の「春国岱」と大書した看板の上にとまりました。ユキホオジロではありませんか! 二人とも目を疑い、息を飲みました。カメラを構える暇もなく、ユキホオジロはハマニンニクの自生エリアの方に飛びました。その間わずか5秒程度。気が付くと、二人ともお弁当の割り箸をきつく握りしめておりました。
その後、気を取り直して、木道を歩きましたが、ユキホオジロの姿は見えません。仕方なく、木道が左に折れる地点で、右側のテトラポット沿いの道に移動し、駐車場へ引き返しました。
ユキホオジロが飛び去ってしまい、「ま、見られてだけでも幸運!」などと話しながら歩いていると、お客様が一瞬立ち止まり、身を固くされました。
前方10m位の地面にユキホオジロ(1)が歩き回っています。なんという幸運!
慎重に刺激しないように、カメラを構え、静かにシャッターを切りました。二人ともあまりのうれしさに言葉が出てきません。強風の中、しゃがみ込んでシャッターを押し続けました。信じられない事ですが、その後30分以上、このユキホオジロは我々の前で採餌を続けてくれたのです。目の前でシャッターを押し続ける我々二人を完全に無視していました。近いときはわずか5mまでユキホオジロの方から近づきてきてくれました。
シャッターを押しつかれ、心身ともに疲れ切った状態になり、とうとう我々はユキホオジロをそのまま置き去りにして、車に戻りました。
読者の皆様には申し訳ないくらいの「幸運」なひと時でした。30年以上道東の野鳥を観察していますが、今回のような事は初めての経験でした。
以下、SX50で撮影したユキホオジロの姿をご覧ください。
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