2009年8月6日(木)
<根室 落石港沖合い>
イーグルです。この度、2010年春より「落石港沖合い野鳥観察クルーズ(仮称)」なるものを開始すべく、漁船を使った海鳥調査を実施いたしました。調査に当たっては、希少種が繁殖する海域である事を十分に考慮し、落石漁協・根室市役所・環境省・日本野鳥の会根室支部・学識経験者・保護活動推進員など多方面にわたる方々のご理解とご協力の下、繁殖中の野鳥たちへの影響に十分配慮しながら、漁船を走らせました。関係者の皆様、多大なるご協力本当にありがとうございました。
以下、確認できた種について、報告いたします。
(6月20日午前5時25分ー7時30分)
1.ウトウ(多数) 2.ハシボソミズナギドリ(150羽程度) 3.エトピリカ(夏羽2) 4.フルマカモメ(多数、白色型1羽) 4.コアホウドリ(13羽) 5.ウミガラス(2) 6.オオハム(夏羽1) 7.ウミネコ 8.ヒメウ(2) 8.ケイマフリ(1) 9.チシマウガラス(2) 10.オオセグロカモメ(多数) 11.ハイイロミズナギドリ(少数) 12.イシイルカ(6) 13.ミンククジラ(1)
(7月23日午前8時13分ー10時05分 霧・雨)
1.ウミネコ 2.ヒメウ 3.ウトウ 4.フルマカモメ 5.オオセグロカモメ 6.オジロワシ(1) 7.チシマウガラス(1) 8.ケイマフリ(3) 9.ネズミイルカ(2)
(7月27日午前9時10分ー11時00分)
1.コアホウドリ(5) 2.ハシボソミズナギドリ 3.ハイイロミズナギドリ 4.フルマカモメ(多数。内白色型10羽) 5.ウミネコ 6.オオセグロカモメ 7.ウミスズメ 8.ウミガラス 9.ウトウ 10.ハイイロヒレアシシギ(夏羽多数) 11.アカエリヒレアシシギ(夏羽少々) 12.ウミウ 13.ヒメウ 14.ケイマフリ 15.キアシシギ 16.クロトウゾクカモメ(2)
*現時点では、「海鳥の生息環境の保全」と「海鳥観察の魅力鑑賞」の両立を目指し、関係各位が議論を続けています。次のような基本方針で今後クルーズの営業方針を詰めて行きたいと考えています。
①海鳥を追い掛け回す事を避けるため、3パターン程度の航路を設定し、航路内を出来るだけゆっくり航行する。航路は外れない事。(天候理由の変更はありうる)
②海鳥に優しいクルーズの観点より「漁船」による少人数(10名まで)の運行とする。
③繁殖地の島や岩礁からは十分な距離を保つ。
④航行中の安全には十二分の配慮を行い、安全性の観点からも、写真撮影の禁止を検討する。
⑤主催は「落石漁協」(マリンビジョン事業の一環)とし、根室市が全面的に協力する。また、本事業は、総務省地域力創造アドバイザーの協力を得るものとする。
*以上は、あくまでも現時点での取り組みの到達点です。今後、原則として月1回ペースで調査クルーズ活動を実施し、季節による生息種の変化を調査して行きます。実施方法についても、更なる検討を加えて行きます。
乞う、ご期待!
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