2009年6月1日(月)
「風蓮湖便り」
知床の山々が初夏の粧いを見せてきました。沢にだけ雪が残る、角がとれた穏やかな山容です。東梅岬のタンチョウの繁殖地で、草のへりに佇んでいた2羽のうちの雄が、潮の下げ始めた水辺へゆっくりと歩きだ しました。雌が草の縁から出てきて、つっと足許の木切れをつまみ上げ、上へ放りなげ、一人で小さく舞いを踊りました。雄の後を追ったその足許には、ヒナの姿がありません。草の中に隠れているとばかり思っていたのに、ヒナはきっと食べられてしまったのでしょう。そうするとさっきの小さいダンスは何だったのでしょう? 悲しさを紛らわそうと したのか、それとも、もう一度雄の気を引こうとしたのでしょうか?
民宿 風蓮
松尾武芳
〒086-0074
北海道根室市東梅213-7
Tel & Fax: 0153-25-3919
E-mail: matsuo-t@plum.plala.or.jp
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