2017年2月28日(火)
<落石ネイチャークルーズAM便> Byイーグル
今日も台湾人、マレーシア人、日本人などの混成クルーズとなりました。今年はとにかく外国人のクルーズ利用客が急増しています。以前は日本人のお客様に対する日本語での海鳥解説が主体で、それに英語で解説を付け足す感じでガイドしていました。ところが最近では英語のガイド・解説の方が主体で、後でそれを日本人のお客様に日本語訳しているケースが増えてきています。
日本人客には常連さんが多くなっている事と外国人利用客の質問が深く高度なものが多いからだと思われます。今日も、台湾人のお客様から「ウミバト亜種の識別に関する質問」や「アメリカビロードキンクロの識別方法の質問」などが飛び出し、ついつい英語での解説時間が長くなってしまいました。その間、日本人のお客様の疑問にはお答えできません。一生懸命、日本語・英語での解説を交互に切り替えながらガイドしていますが、外国人比率が今の2倍以上に高まったら(近い未来だと推測されます)、もう一人で対応することは不可能かもしれません。
その意味でも、英語のできるガイドさんの育成が急務となって来ています。
今日はべた凪。海がとても穏やかな反面、海鳥は極端に少なくなっていました。
それでも、ウミスズメ・ウミガラス・ウミバト2亜種・ケイマフリ・コウミスズメなどを中心にかなりじっくりと観察・撮影していただきました。
皆様のお目当ては、エトロフウミスズメ)(1)でした。七つ岩を中心に、その沖合も含めかなりのテンションで捜索しましたが、エトロフは現れてくれません。それでもあきらめずに捜索。とうとう七つ岩で葉発見できず。その後、一度、沖合に出てみましたが結果は同じ。仕方なく、モユルリ島南の浅いところを中心に再度挑戦。あきらめかけた時、1羽のエトロフが海中から浮かび上がってきました。まさに奇跡です。何どもなんどもすぐに潜ってしまう厄介な個体でしたが、お客様は大喜び。皆様、熱心に観察・撮影なさっていました。
その他、今日は1羽のウトウが戻って来ていました。また、アメリカビロードキンクロをまた確認いたしました。落石「や根室半島の近海には、以前から相当数のアメリカビロードキンクロが飛来しているのではないかと推測し始めています。今後、要注意で観察してゆこうと思います。
【観察種】
アカエリカイツブリ(2) Red-necked Grebe
ヒメウ Pelagic Cormorant
オオハクチョウ(6) Whooper Swan
スズガモ Greater Scaup
クロガモ Black Scoter
ビロードキンクロ(10+) White-winged Scoter
シノリガモ Harlequin Duck
コオリガモ Long-tailed Duck
ホオジロガモ Common Goldeneye
ヨシガモ Falcated Duck
ウミアイサ Red-breasted Merganser
トビ Black-eared Kite
オジロワシ White-tailed Sea Eagle
オオワシ Steller's Sea Eagle
オオセグロカモメ Slaty-backed Gull
ワシカモメ Glaucous-winged Gull
シロカモメ Gloucous Gull
ウミガラス(2) Common Guillemot
ウミバト(4) Pigeon Guillemot *チシマ型2+アリューシャン型2
ケイマフリ Spectacled Guillemot
ウミスズメ Ancient Murrelet
エトロフウミスズメ(1) Crested Auklet
コウミスズメ(100+) Least Auklet
ウトウ(1)
**ラッコ(2)
無風。鏡の様な落石漁港。
ウミスズメ
Ancient Murrelet
ケイマフリ
Spectacled Guillemot
アメリカビロードキンクロ
White-winged Scoter
アメビロ
♀
頭の形に注目。
アメビロ ♂
ウミバト。アリューシャン型
Pigeon Guillemot
ウミバト チシマ型
Pigeon Guillemot
エトロフウミスズメ
Crested Auklet
船べりのエトロフウミスズメ
Crested Auklet
ビロードキンクロ
White-winged Scoter
アジア型
エトロフが出ると、ガイド役もほっとしてこんな笑顔になってしまいます。
連日1-2便をガイド中。
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