2015年3月23日(月)
<根室野鳥観光ビジネススクール2014年度修了式の模様> Byイーグル
根室野鳥観光ビジネススクール第1期生の修了式を無事終えることができました。
皆さんの修了プレゼンテーションはどれも個性的かつ積極的なものでした。また、来年度への確かな手ごたえも感じることができました。
以下、修了式を終え、小生が感じたことを記したいと思います。
6名の研修性の皆さまの中には、今回の受講をきっかけにプロのガイドとして起業された方もいらっしゃいました。研修を実施しても、実業に結びつかなければビジネススクールとは言えない!というのが私の信条ですので、この研修生の英断には本当に勇気づけられました。
また、お父さんが漁師さんという研修生(女性!)からは、「来年度は実際にお父さんの船に乗る機会を増やし、沖合から生の海鳥情報を送信したり、将来は落石ネイチャークルーズの乗船ガイドを務めたい。」という頼もしい発言もありました。
さすが漁師町=根室ならではのユニークな研修成果だと思いました。
落石NCも末永く営業してゆきたいと考えておりますので、若い彼女の存在はクルーズの未来を約束するものだと思います。
また、「漁師さんと推進する野鳥観光」が当地域では不可欠の未来戦略です。
漁業に観光の要素を付加することにより、より多くの若い漁師さんがもっと漁業に携わってゆく根室の未来像を想像したり致しました。
ホテル業からスクールに入学されていた研修生からは、ホテル内に「野鳥観光コンシェルジュ・コーナー」を立ち上げ、自らが積極的にお客様にご説明・ご案内できる様に頑張りたい、とのこれまた力強い発表がありました。
時には雪の中、1歳児を背中に背負って、研修に参加してくださったママさん研修生もいらっしゃいました。彼女の執念と努力は他の研修生や講師陣にも大きな刺激となっていました。
彼女は、「子育て世代が安心して参加できる野鳥観光」と「その受け入れ態勢の構築」という素晴らしい視点を提供してくださいました。
そうです、この視点は抜けていました。反省!
新たなビジネス・チャンスを見出した思いが致しました。
このように、研修生からは素晴らしい研修成果の発表がありましたが、一方で、「コースの中でのガイド研修の事前準備からの関わり合いの不足」や「プロを目指すガイド研修の充実の必要性」など、今回のコースの不足点のご指摘も多々ありました。
ありがたい事です。おかげさまで、気づかない不足点を講師陣も認識できました。
今後のBBSに ぜひとも生かしてゆきたいと思いました。
次年度の「根室野鳥観光ビジネススクール」は継続が決定しておりますが、その内容につきましては、現在関係者間で鋭意検討中です。
日本へのインバウンド野鳥観光客の急増を受け、英語教育へのニーズが新たな課題として浮かび上がってきています。
好評だった「野外研修」ももっと充実させてゆきたいと思います。
また、根室地域の野鳥観光の次世代を担うべき若い世代に対する働きかけや学習機会を増やすために、来年度から「子供探鳥会(仮)」も開始できればと考えております。
4月の根室市観光協会年次総会までに、第2期コース内容の具体案を策定してゆく予定です。