【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2009年9月5日土曜日

2009年9月5日(金)
<英国バードウォッチング・フェスティバル出展参加>
8月21日ー23日の日程で、に英国イングランド・リンカーン郡ラットランドで開催されました「第21回英国バードウォッチング・フェスティバル」に、根室市および鶴居村の仲間とともに参加してきました。以下、簡単にその様子についてご紹介させていただきます。
英国のバード・フェスティバルは20年以上の歴史がある世界最大のバードフェアです。フェアといっても、英国においてはバードウォッチングが日常生活に広く浸透していますので、「バードウォッチングの普及」のための活動ではなく、バードウォッチング業界のコンベンション(情報交換・商談の場)とでも言うべき性格のフェアです。出展ブースの数も120を数えます。英国のみならず、我々のような外国からの出展も多く、欧州諸国・米国・オーストラリア・ニュージーランド・フィリピン・マレーシア・香港・台湾・韓国・アイスランド・南アをはじめとするアフリカ諸国・中南米諸国などなど、本当に国際色豊かなコンベンションです。勿論、入場料が1日10ポンドと非常に高い事からも分かるように「募金集め」を目的としている事も事実です。入場者数も3日間で3万人と桁違いです。我々、道東チームのブースにも、3日間で延べ2500人ぐらいは訪れていただいたと思います。
会場は、ロンドンから車で3時間くらい北へ走った所にあるRUTLANDというリゾート地にあります。収穫を終えた広大な牧草地に沢山の大型テント(サーカスみたいな)を張り、その中に出展者のブースが割り当てられます。我々のブースは予算の関係もあり、一番小さな6畳くらいの広さしかありませんが、スタッフ一同、道東を世界に売り込もうという気概に燃えた猛者ばかりです。手作りの飾りつけは、決して洗練されているとはいえませんが、「飾りつけより、ハートが大切」との信念のもと、タンチョウの折り紙サービスなどを武器に、ブースの外でセールスです。ブースを通り過ぎようとするお客様まで、言葉巧みに次々にブースの奥まで誘い込んで行きます。みんな、普段こんなに英語しゃべれたっけ?
3日間で3,000名以上の方々に、パンフを渡し、直接話しかけ、道東の野鳥観察旅行を強力に売り込んできました。
この出展は今年で5年目です。ブースを訪れる方々の中には、我々の売り込みの結果、実際に道東へお越しになり、その感想やお礼を述べに来られる英国人の方々もいらっしゃいます。今年は、先日まで在日英国大使を務められていたSir. Graham FRYご夫妻も、わざわざ我々のブースを訪ねてきていただきました。
我々のスタッフも道東各地から毎年3名の精鋭が選抜されて来ました。その結果、道東エリアには英国のバードウォッチング事情を体感された経験者が15名になりました。この方々が中心となり野鳥観察をテーマとした観光振興や地域活性化の取り組みも始まっております。一例として、来春から運航予定の「落石海鳥観察クルーズ(仮称)」などがあります。外国人のバーダーにも喜んでいただけるような企画を目指しております。
また、今年は著名な鳥類学者であるマーク・ブラジル博士の全面的なサポートもいただきました。ブース内外での売り込みのサポートや、講演会による日本を含む極東の野鳥の紹介などをしていただきました。講演会には、多数の英国人バーダーに集っていただけました。後で気付いたのですが、日本の野鳥の特徴について、一般の英国人バーダーに情報発信が出来た意義は非常に大きいものがあります。なぜなら、日本のバードウォッチングは「日本人による、日本人のための探鳥」という面が非常に強いからです。我々の取り組みは、これからも続きます。我々の出展が日本のバードウォッチングの国際化の一助となる事を祈りつつ、ますます、頑張って行きたいと一同決意を新たにしました。
尚、参加に当たりましては、根室市役所・根室市観光協会・釧路市役所・釧路市阿寒町行政センター・釧路観光連盟・阪急交通社・ANA総合研究所・英国プレスティージ・インターナショナル社・オルニト・民宿「風連」・ペンション「ヒッコリーウィンド」・野付半島ネイチャーセンター・霧多布湿原センターをはじめとする多くの方々のご支援を賜りました。この場をお借りし、心より厚く御礼申し上げます。また、来年も宜しくお願い申し上げます。
































































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